G20首脳サミット出席のためハンブルクを訪れたエルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領と会談した。会談はおよそ1時間続いた。非公開で行われた会談に先立ち短い会見を開いたプーチン大統領は、エルドアン大統領に対して、「敬愛なる大統領殿、シリアの状況が良い方向に転換し得るようになったのは、ほとんどあなたのおかげだ。この期間、テロリストの形成に対し、大きな打撃が与えられた」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ハンブルク・メッセ・コンファレンスセンターで行われるG20 首脳サミットでの会議に続けて、各国首脳との会談に臨んだ。エルドアン大統領は昨日、日本の安倍晋三首相と会談した。今日も、エルドアン大統領とロシアのプーチン大統領との二国間会談が実現した。
会談には、トルコ代表団のメフメト・シムシェッキ副首相、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、ニハト・ゼイベクチ経済大臣、ベラト・アルバイラク・エネルギー・天然資源大臣、ハカン・フィダントルコ国家情報機構副次官、イブラヒム・カルン大統領府副事務局長兼報道官が同席した。
エルドアン大統領は会談に先立つ会見で、「何よりもまず、これは異例のG20 首脳サミットである。」と言って会談を始めた。
トルコ‐ロシアの関係が中東地域に与えた好ましい結果に言及したエルドアン大統領は、「地域の住民や世界に向けて、見本となると心から信じている…。期待は高く、もちろん特に我々のこの関係も、二国間関係とともに強化されることは、本当に両国ともに国民に対しても例としてメリットがある。」と述べた。
■地域の期待は非常に高い
エルドアン大統領は、経済関係、観光、軍需産業に向けたこの進展がトルコ‐ロシア関係をより強化すると信じている、と強調した。
エルドアン大統領は、「何よりもまずもちろんシリアやイラク、そしてこれらと関連する地域の期待は非常に高い。私はこの会談を、こういった点からも非常に重要視している。今までのプーチン大統領の意志に対して、個人としても、国民の代表としても感謝する」と表明した。
会談に先立ち短い会見を行ったプーチン大統領は、エルドアン大統領に対して、「敬愛なる大統領殿、シリアの状況が良い方向に転換し得るようになったのは、ほとんどエルドアン大統領のおかげだ。この期間、テロリストの形成に大きな打撃が与えられ、解決へのプロセスが大きく前進した」と述べた。プーチン大統領はさらに、「あらゆる分野における我々の二国間関係の進展や、我々が関心を持ついくつかの問題の解決に向けて、様々なことが最近行われた」と述べた。
「あなたと全ての同士の姿勢と、交渉プロセスでの我々の全パートナーの姿勢に感謝している」と述べたプーチン大統領は、会談について、二国間関係の全分野で扱うことを提案した。
■クレムリン:プーチン大統領とエルドアン大統領がトルコの現状やアックユに関して話す
約1時間の会談の後会見を開いたロシアのドミトリー・ペスコフ報道官は、プーチン−エルドアン会談では、トルコの現状や、(原子力発電所のあるトルコの)アックユとシリアが話題に上ったと明らかにした。ペスコヴ報道官は、「もうお分かりだろうが、非常に意義のある会談であった。トルコの現状をより良いものにさせることや、アックユ原子力発電所建設計画やシリアに関する一対一の心置きない対話となった」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:章 由実 )
( 記事ID:42868 )