全世界に影響を与えるアフリカ熱波が、市民をうんざりさせた。イスタンブルでは、この100年間で最高気温を記録した。この猛暑により、バカンスの中心地にある海岸は閑散としていた。ボアズィチ大学のカンディッリ天文気象研究所の所長であるアディル・テク気象工学士は、ここ数日間の猛暑について以下のように解説した。
「欧州北部にある低気圧が、イタリアやギリシャ、そしてトルコに快晴の気流をもたらしています。トルコの北には低気圧が停滞しており、南には熱気流が居座っています。インド中心部における逆方向のモンスーンの影響を、バスラの方角より受けている状態です。このことを、『バスラ低気圧』と呼びます。南から入ってくる熱気流の正体はこれです。このため、2つの低気圧に挟まれた状態にあるのです。北アフリカの南部にも、同様の低気圧が停滞しています。この熱気流に挟まれた地域は、背中を向けられた地域と呼ばれ、これらの地域では涼しい風が吹きません。」
■「記録更新の可能性がある」
6月29日金曜日にイスタンブルで気温37.2度を記録したと話すアディル・テク気象工学士は、「これは、この106年間で初めて記録した気温です。つまり、最高気温が更新されたのです。今日も新記録が出ると予想しています」と話した。
■この暑さは6,7度程下がる見込み
トルコは、明日から雨により西部の地域から少し涼み始める予想だ。気象庁から発表された情報によると、明日は北西部から雨雲がトルコへ入り込み、火曜日にはマルマラ全域にまで雨雲が広がる予想だ。
そして週の半ばでは、雨雲は黒海地域を通過する予想である。明日以降、気温は6,7度程下がる見込みで、気温は再びこの季節平均に戻る予報だ。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42909 )