国連専門家グループ、トルコに人権活動家等11人の釈放要求
2017年07月14日付 Cumhuriyet 紙

国連専門家グループはトルコ政府に対し、テロ組織のメンバーであるという主張によって事情聴取を受けている9名の人権活動家と2名の外国人教育者をただちに釈放するよう要求した。

国連専門家グループが行った説明は以下の通りである。

アムネスティ―インターナショナル・トルコ監査員のイディル・エセル氏を含む10名は、7月5日に人権活動家たちのために開催されたあるワークショップに参加した際、逮捕されてしまった。

専門家たちは、検察が活動家グループに対して秘密裏に取り調べを行い、弁護士のファイルへのアクセスを妨害し、グループを貶めるキャンペーンを実施したことについてのレポートに懸念を持ったと述べた。

逮捕は、アムネスティ―インターナショナルの2014年からの取締役会会長を務めたタネル・クルチュ氏が先月の22日弁護士とともにイズミルで逮捕されてからたった一か月後に起きた。

専門家たちは共同声明において「重要な人物を含んだこの人権活動家たちの逮捕は、トルコで生じている魔女狩りのもう一つの例である」と明らかにした。「人権活動家たちは、テロ容疑によって逮捕された何千人もの政治家、弁護士、新聞記者と、政府の政策を批判した他の人々と同じ扱いを受けている。」

また、専門家たちは「トルコ当局は、反対勢力と政府を批判する人々を標的にするのを正当化するために、絶えず安全性の諸問題のうち特にテロとの戦いと今一度のクーデター防止の必要性を唱えている。この状況は、人々の表現、集会、結社の自由を制限する効果を持ち、特に憂慮すべき要因である」と述べた。

「これらの権利は、民主主義的な社会のために必ずや必要であり、その目的に即して制限されるべきである。」

専門家たちはトルコで人権分野における全般的な様相が悪化し続けているという問題に対して警告した。

専門家たちは「トルコで基本的な自由の危機的状況について様々な機会を捉えて我々は警告し、あらゆる兆候がこの危機的状況の上昇のみを示している」と述べた。

「人権協議会を、全体的に悪いほうへと向かっている人権の現状に取り上げようと呼びかけている。」

イディル・エセル氏とともに参加した勉強会で逮捕された人権活動家たちは、市民協会からナラン・エルケム氏とオズレム・ダルクラン氏、人権議題協会からヴェッリ・アジュ氏とギュナル・クルシュン氏、権利イニシアチブからはセイフムス・オズベクリ氏、女性協同からはイルクヌル・ウストゥン氏と、平等な権利のための監視協会からネジャト・タシュタン氏である。逮捕された教育者たちはスイス出身のアリ・ガラウィー氏とドイツ人のペーター・シュトイドフナー氏である。

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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:42978 )