エーゲ海地震から2日、まだ外で寝る人々
2017年07月22日付 Hurriyet 紙


トルコで最も重要な休暇の中心地の1つであるボドゥルムからおよそ10キロメートルの場所を震源として、マグニチュード6.5の地震が起こった。この地震で命を落とした人がいなかったことをみな喜んだ。

 ボドゥルムとダッチャを中心としてその近辺で顕著であった地震を受け、ムーラ県知事府は災害対策窓口を立ち上げ、第一に地方での被害の確定作業を始めた。ボドゥルムにおける第一報によると、73台の自動車と30家屋が被害を受けたことが分かった。

 ボドゥルムでは、多くの人々が2日目の夜を車中もしくは通りで、観光客に関してはホテルのプールサイドにあるデッキチェアで過ごした。他の観光客は、スーツケースを見晴らしのいい場所に置き夜を明かした。ボドゥルムから3マイルの地点に歴史あるカラ島を望み、250~300年の歴史を持つ製粉所があるハレムタン丘は、地震に見舞われた郡でほとんど屋外のホテルへと変わった。8つの製粉所のうち2つが被害を受け、製粉所の周りで寝た家族たちが目立った。ボドゥルムを丘から眺めながら、お互いに抱き合い、ロマンチックに一日を始める若い夫婦もいた。

■「ボドゥルムをあきらめなかった」

 アダナから妻、息子、義理の娘、孫とボドゥルムへ休暇に来たメティン・サズルさん(62歳)は次のように話した。
「ボドゥルムへ休暇に来ると決めた。出発したときに地震があった。しかしボドゥルム行きをあきらめなかった。一応用心して昨夜は外で過ごし、この素晴らしい自然の景色で一日が始まった。夜の間、わずかに揺れているのを感じた。」
 ギュンベトの入江では、ボートは陸へと、陸にあった自動車は80〜100メートル内陸へ押し寄せられた。陸へ打ち上げられたボートのほとんどは、海へ戻され修理が始まった。

■コス島でも外で夜が明かされた

 ギリシャのコス(イスタンキョイ)島で、家に帰ることを不安に思った一部の市民と観光客は、さらに一晩を外で過ごした。余震が感じられるこの島で、地震のショックを克服できず慎重に行動したい人々は、家へ帰るかわりに公園、ホテルの庭、もしくは車で寝ることを選んだ。
 ポーランドからの観光客、ペーター・カレンダルさん(28歳)は、友人たちと滞在していたホテルの前の広場にシーツを広げ夜を過ごした。カレンダルさんは、恐怖でいっぱいの時にも関わらず、島を去ることは考えなかった、用心して外で寝た、と話した。また、休暇を滞在している場所から続けるだろうと話し、「ホテルに泊まることはできたかもしれないが、用心したかった。外だとより安心感がある。もう危険ではないと思う」と続けた。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:43037 )