ヒョウが直撃、トルコの旅客機損傷
2017年07月27日付 Hurriyet 紙


イスタンブルは激しい雹に見舞われ、アタテュルク空港から離陸したアトラスグローバル航空の通常運航便は、機体の先端に当たる部分が雹により損傷したため、離陸した空港に帰投した。

アトラスグローバル航空のイスタンブル―エルジャン便の旅客機が、アタテュルク航空から離陸後すぐに雹に見舞われた。雹が当たって機体のコックピットガラスがひび割れ、レドームと呼称される先端部分も破損した。

イスタンブルからエルジャンへ向け、アタテュルク空港から離陸したエアバスA320型旅客機は離陸後まもなく、高度5000ftで雹に見舞われた。雹が当り、機体のフロントコックピットのガラスには亀裂が入った。このため、パイロットはアタテュルク空港航空交通管制タワーと連絡を取り、帰着の許可を求めた。雹に襲われた旅客機はアタテュルク空港に着陸、機体のレドームと呼ばれる先端部分に深刻なダメージを受けていたことが明らかになった。雹に見舞われ、コックピットのガラスがひび割れた機体のパイロットは、ガラスを見つめながら地上の誘導路を移動した。

レフコシャ(北キプロス)―イスタンブル便のトルコ航空(THY)旅客機も、同機がイスタンブル上空を飛行中に雹が直撃したためにコックピットガラスが破損した。同機はタワーの管制によりチャナッカレ空港に着陸し、乗客の健康状態に問題はないと発表された。乗客の一人、シャキル・バハドゥルさんは、およそ2時間空中にとどまっていたと話し、「時々、おそらく飛行機は海に着水するのではと言い合っていた」と語った。

今日(7月27日)16時15分、183名の乗客を乗せてエルジャン空港を離陸したイスタンブル行のトルコ航空TK969便、エアバスA321型「バルケスィル」旅客機は、イスタンブル・アタテュルク空港への着陸に移行しようとしたとき、雹と嵐に襲われた。雹が直撃したコクピットのガラス部分には亀裂が入った。パイロットはタワーの指示で先端が損傷した機体の向きをチャナッカレに転換した。同機はチャナッカレ空港に着陸した。

乗客と添乗員の健康状態は良好であることが発表された。乗客の中には陸路でイスタンブルに向かう者もいたが、一部はチャナッカレのホテルにゲストとして滞在できるという。

■「飛行機が海に突っ込むかもしれないと思った」

同機の乗客の一人、シャキル・バハドゥルさん(40)は、「イスタンブル空港に近づいたとき、10分から15分の間遅延するだろうとアナウンスがあった。15分経ち、20分経った。飛行機は高度を下げ始めたかのようだったが、下がらなかった。ずっと回転していた、乱気流に入ったのだ。時々、もう飛行機は海上着水するのではと言い合っていた。実際には海に降りはしなかったが。飛行機の上でたくさんの雹が降っていた。2時間近く空中に留まっていた」と話した。

■KKTC大臣が空港を訪問

一連の折衝のためにチャナッカレにいたKKTC(北キプロス・トルコ共和国)のオズデミル・ベロヴァ国民教育文化相は、チャナッカレのオルハン・タヴル知事とともに空港を訪れ、機体の状況について関係者から報告を受け、乗客には励ましの言葉を送った。 KKTCのベロヴァ大臣は記者会見で、「本日、我々は青年スポーツ省の開催するキャンプに滞在する生徒らに会うためにイスタンブルからチャナッカレへきました。しかし、この痛ましい事件に見舞われました。親愛なる県知事を始め、県の全関係者らがこの損傷した機体と乗客を助けるため駆け付けた。私たちも親愛なる県知事とともにここを訪れ、機体の状況を見ました。本当に乗客の方々が非常に辛い時間を過ごしたことは、飛行機と、その損傷からも明白です。このような災難にもかかわらず、乗客の方々が怪我ひとつなくチャナッカレに到着できたことは殊に素晴らしいことです。乗客の体調は極めて良好です。まさしく健康そのものです」と語った。

エルジャン空港から離陸したトルコ航空レフコシャ―イスタンブル間を結ぶTK969便、エアバスA321型「バルケスィル」旅客機は、雹のためにコックピットガラスが破損し、チャナッカレに緊急着陸を行った。

■飛行機が着陸できず

イスタンブルで発生した激しい雹の影響で、アタテュルク空港に着陸できなかったトルコ航空の13機が、他の空港に向かうよう指示された。

夜になってからの豪雨はイスタンブルの航空便に悪影響をもたらした。アタテュルク空港に着陸を要求した機体は空中待機を余儀なくされ、離陸態勢の機体もしばらく離陸許可を待つこととなった。

豪雨に見舞われている間、アタテュルク空港に着陸できなかったトルコ航空の13機は他の空港に案内された。他の空港に着陸指示された通常運航便は以下の通りである。

■コンテナが飛行機に激突

TK1866便ローマ発イスタンブル行、TK2649便ビンギョル発イスタンブル行、TK2693便ムシュ発イスタンブル行、TK2667便シュルナク発イスタンブル行は、テキルダー空港に案内された。
この他、TK2685便バトマン発イスタンブル行はアンタリヤへ、TK1756便リスボン発イスタンブル行はイズミルへ、TK2655便エルズィンジャン発イスタンブル行、TK2515便ボドルム発イスタンブル行、TK343便ビシュケキ発イスタンブル行、TK80便サンフランシスコ発はアンカラへ、TK787便テルアビブ発イスタンブル行、TK6306便マーストリヒト発イスタンブル行貨物輸送便はイズミルへ、そしてTK969便エルジャン発イスタンブル行はチャナッカレへ誘導された。

この他、TK1063便イスタンブル発リュブリャナ(スロベニア)行がタキシングをしていた際、風にあおられたコンテナが激突し、損傷を受けた。同機は再度パークエリアに退避した。

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( 翻訳者:市野太音  )
( 記事ID:43073 )