産院で取違い発覚2男児の家族、「同じ町に住む」
2017年08月08日付 Hurriyet 紙


病院で取り違えられ、4年後に裁判所の決定で本当の家族に引き渡されたEくんとCくんについて互いの家族が同じ町で生活する決定を下し、トラブゾンに住んでいた家族がアドゥヤマンに引っ越した。同じ地区で一緒に遊んでいるEくんとCくんがこれから一緒に成長していくと話すアドゥヤマン出身のサラハッティン・ Dは、「同じ町に住んで以降、どちらの家族も会えるので、子供達が精神的にも落ち着き始めた。二つの家族ができた。子供達は分け隔てすることなく、二つの家族をとても愛している。子供達は共に成長する」と話した。

アドゥヤマン出身のセラハッティンとメルイェム・D夫婦は、2013年にイスタンブルにある私立病院で出産をした。同じ病院で、同日トラブゾン出身のユスフとセル マ・K夫妻の子供も生まれた。両夫婦の子供達が病院で取り違えられた。状況を知らずにお互い子供を連れて地元に戻った。4年後、トラブゾン在住のユスフ・K に対し妻は離婚訴訟を開始した。検査の結果、Eくんは夫婦の子供でないことがわかった。トラブゾン在住家族は、病院に問い合わせた。病院が行った調査で、アドゥヤマン在住夫婦とトラブゾン在住夫婦の子供を取り違えたことが明らかになった。両家族とも裁判所に申請をした。裁判所は、両家族が頻繁に会う事を勧め、4歳の子供達を本来の家族の元に戻す決定を下した。裁判所の決定に基づき5月に、トラブゾンで育ったEくんがアドゥヤマン在住の本来の家族に引き渡された一方、アドゥヤマンで育ったCくんもトラブゾンに住んでいた母の元に引き渡された。

■同じ地区

しかし、本当の子供と巡り会えたにも拘らず、実子のように育てた子供と離れてしまった家族は、しばらくして子供達への恋しさにたえられなくなり、同じ町に住むことに決めた。7月に、Cくんの祖父がアドゥヤマンに赴任することを願った。任地がアドゥヤマンになったことを受け、トラブゾン在住の家族がアドゥヤマンの町の中心部に引っ越した。これを受け、アドゥヤマンのベスニ郡に住んでいたセラハッティン・Dとその家族は、トラブゾン在住家族の住んでいる地区に引っ越した。

■二つの家族になった

子供達の将来のために、同じ町で生活する決定を下したと話すセラハッティン・Dは、「裁判所が子供達を本来の家族に引き渡す決定をした後、とても大変な日々を過ごしました。本当の我が子に巡り会った。しかし本当の我が子のように育てた私たちの子供から離れるのはとても辛かった。実の我が子が夜に目を覚まし、 トラブゾンにいる母のことを恋しがっていた。私の妻も4年間育てた我が子を恋しがっていた。子供達と度々会うため、子供達の成長と心の安定のため、同じ町で住むことに決めた。これに伴いトラブゾンにいた家族がアドゥヤマンに引っ越した。私もベスニ郡から80km離れたアドゥヤマンに引っ越した」と話し た。

■二人とも「パパ」という

同じ町で住み始めて以来、子供達の精神状態は良くなっていると話すセラハッティン・Dは、次のように述べた。「同じ町で住んで以来、両家族と会えるので、子供達の精神状態も良くなってきた。同じ町で住むことは、私たちにとってもよかった。このように子供達に頻繁に会えている。どちらの子供も私に『パパ』」という。どちらの子供も私の妻に『ママ』という。子供達はもう一人の母にもママ、と呼ぶ。子供達は両家族を分け隔てせず、両家族をとても愛している。子供達のとって二つの家族となった。子供達は一緒に育っていくだろう。」

■一緒に遊んでいる

本来の家族に引き渡されて以来、子供達は精神ケアを受けていると話すセラハッティン・Dは、「今、両家族は度々集まり、子供達と恋しさを紛らわせる。子供達は一緒に遊んでいる。今精神ケアを受けている。私はこの一件以前には、ベスニに住んでいた。現在、子供達の将来のため、仕事場はベスニにもかかわらず、アドゥヤマンに引っ越した。毎日アドゥヤマンとベスニを行き来している。80kmを行き来しているため、子供達に時間を割けないでいる。アドゥヤマンで良い仕事を見つけたら、私たちにとっても、子供達にとってもより良くなるだろう。仕事の問題では関係者に助けを求めたい」と話した。

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( 翻訳者:西山みなみ )
( 記事ID:43198 )