ヒュッリイェト紙は、2015年5月以降建設が続いているヤッス島に上陸した。アドナン・メンデレスとその関係者らが裁判にかけられ死刑を宣告された第一級自然・歴史・考古学保護地域である島で、継続している「博物館と四つ星ホテル」の建設は、島の地形を完全に変えつつある。
「クナル島プラットフォーム」創設者でスポークスマンのヌルハン・チェティンカヤ氏と一緒に乗ったモーターボートは、ヤッス島に近づくに強い流れの影響により、なかなか進まない。島の姿が明らかになるにつれ、一面が灰色に見える。上を削って平らにされた丘を囲む建物と共に、高いクレーンも見える。工事の起工式で当時のアフメト・ダヴトオール首相は次のように話した。「トルコのキャンプ・デービットになる。調停協議が行われた平和の島は、博物館とコンベンションセンターに変わっていく。緑地は、今より多くなる。」
ヤッス島で地面を見ることはほとんど不可能である。海岸と岩場と合わせて18エーカーの島は、工事のせいで実際よりも小さく感じられる。
■「侵入禁止、引き返せ」
島が近づくのに適した唯一の地点は、大きな曲線を描くように埋め立てられ広げられた。まだ建設が始まらない船着き場のかわりに、一時的な停泊場所がつくられている。貨物船は、物資や、建設物資を載せたトラックを運んでいる。オランダのナンバープレートを付けた車がほこりを立てながら建設現場に消えていく。私たちは二人の警備員の助けを借りてヤッス島になんとか上陸した。
高いところでは、大きな作業が続いている。二つの灯台とモスクのミナレはほぼ完成だ。メンデレスが裁判をうけた体育館、軍施設と思われる建物、19世紀に英国のサー・ヘンリー・ブルワーが建てた城には、手を触れられていないことを確認する。島の上の方で何かが起こっており、ビザンツの遺構がどうなったのかは、みることができない。なぜなら無線で警備員が、厳しい声で、「島に外から入ることは禁止だ。すぐに引き返すように」というからだ。
■去年終了するはずだった
文化観光省と締結された契約により、トルコ商工会議所連合(TOBB)は、島にある施設を30年運営した後、政府に移管することになっている。船着き場のすぐそばの「文化観光省ヤッス島文化観光投資・サービス工事事業」と書かれたプレートには、事業の終了日として「2016年10月9日」と書いている。建設会社MESAとTOBB側の所有者GTIは、終了日について説明することを避けている。しかし情報によると「今後数か月の間に完成する予定」だという。
■将来図
ヤッス島では、工事のために伐採された雑木林の代わりに植樹され、芝生が植えられる。19世紀からある城、アドナン・メンデレスが試裁かれた体育館、軍施設の一部は、模型では、保存されるように見える。
も維持されることとして考えている。
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:43227 )