メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、一昨日イラクを訪問し、イラク・クルド自治政府(IKBY)の首都に当たるアルビルを訪れた。
■トルコの警告
チャヴシュオール外相はアルビルでIKBYのマスード・バルザーニー大統領と会談し、9月25日に予定されているクルド自治政府の独立を巡る住民投票に関して、「住民投票はイラク内戦の引き金となりうる。全地域の平穏と安定に対してよくない影響を及ぼす。このため住民投票の決定を延期すべきだ」というトルコ政府の警告を伝えた。
バルザーニー大統領は、住民投票の延期または中止は厳しいという見方を避け「バグダードの中央政府と共に、諸問題を取り除くために取り組んできた。しかし、 我々の努力に見合った返答を得られなかった。協力が失敗に終わった以上、将来的には我々と中央政府は良き隣人として共存していけるだろう」というメッセージを発した。
バルザーニー大統領は、クルド地域のトルクメン人の権利を保障すると述べた上で、トルコとの関係をあらゆる領域で前進させるという点で決意を抱いていると強調した。チャヴシュオール外相のイラク訪問の間にトルコ政府は、イラクのジェラル・タラバーニー元大統領が率いるイラク・クルド愛国者同盟(IKYB)のトルコ支部を閉鎖した。17年にわたりアンカラに駐在していたIKYBのベーロズ・ゲラリ代表は家族と共にトルコを離れた。
■ティラーソンと会談
チャヴシュオール外相は困難なイラク訪問から帰還後にアメリカのレックス・ティラーソン国務長官と電話会談した。会談ではイラク、シリア、アフガニスタンでの展開を検討したという。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:43289 )