エジプト:米格付け会社、エジプト経済に新たな信用格付け
2017年09月21日付 Al-Ahram 紙

■エジプト:「ムーディーズ」がエジプト経済に新たな信用格付を与える

【ムハンマド・ハマード】

「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」はエジプト経済の信用格付を行い、同国を「B3」ランクに据え置いた。今回の格付けは、将来的な見通しが引き続き安定的であり、負債の支払い能力が妥当であることを意味する。

ムーディーズは、今回の格付は、エジプトが経済改革に歩を進めていることに合わせたものだと強調した。これに先立ち、同機関はエジプト経済が多様であり、様々な形で資金を調達できると位置付けている。

こうした肯定的な格付けにもかかわらず、同機関は「エジプトの経済成長率は未だ2011年1月25日革命以前に記録した水準に及んでいない。これと並行して国家予算の赤字と国債の発行数が上昇している」と述べた。

「中東格付・投資者サービスMERIS」代表であるアムルー・ハサネイン氏は「我々は国の生産性の向上と米ドルの収入源の増加を非常に必要としている。そのために新たな輸出市場の開拓と、外貨経済の収入源の多様化が必要だ」と述べた。

また同氏は、「過去、多くの重要な措置が取られ、エジプト経済に対する格付け機関の信用を強めてきた。例えば変動相場制への移行や、エネルギーセクター強化の枠組み固めといった決定などだ。だが、これらの措置に合わせて、雇生性と稼働率の増加に取り組まなければならない」と強調した。

さらに、「今回の格付けに従い、外国投資の誘致を刺激し、世界の様々な投資発信源エジプトへの投資先として提示されるだろう。その結果として、経済力の成長と雇用創出、そして利益の増加が強化されるだろう」と明らかにした。

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( 翻訳者:本間倫子 )
( 記事ID:43427 )