アタテュルク空港で自家用飛行機、墜落事故
2017年09月21日付 Cumhuriyet 紙


アタテュルク空港で自家用ジェットが着陸時に滑走路を外れ、炎上した。事故では4名が負傷した。飛行機の添乗員と乗客は病院で治療を受けた。病院で治療を受けて いるパイロットと客室乗務員の近親者は病院へ来て容体について詳細を知った。訪問者たちの中には、歌手・俳優であるギョクハン・ギュネイ氏や添乗員であ る妻のオズレム・ギュネイ氏の姿があった。乗務員のオズレム・ギュネイ氏が事故を起こした飛行機でその日フライトがあったが、家での仕事があったため乗れなかったという。

ユーロエアに所属する、コチオウル航空が運行する1998年モデルTC-KON機は、21時20分に北キプロスのエルジャン空港に向かうためアタテュルク空港を発った。離陸して間もなく飛行機の着陸装置の故障が判明した。パイロットたちは空港に戻ることに決めた。アタチュルク空港の管制塔と交信を計ったパイロットは、優先的着陸を求めた。空港側が消火・救助班を緊急事態のために滑走路に配置した。

 9時30分に、二つのモーターを持つビジネスジェットがアタテュルク空港の35番右側の滑走路にタイヤを付けた。だが、着陸装置が折りたたまれた飛行機は滑走路上で滑り、そこから外れた。出火した飛行機にすぐに消化班が対処した。飛行機に乗っていたパイロットのムザッフェル・キュチュク氏、メフメト・ミュミン・トゥラン氏、客室乗務員のドゥイグ・ドアチャイ氏と、乗客のメフメト・シャーヒン氏は消火班により救助された。

■負傷者は治療を受けている

アタテュルク空港を出発したTC-KON登録のセスナ・サイテイションVII型のビジネスジェットは、緊急事態を知らせた後、着陸時に滑走路を外れ、炎上した。飛行機の添乗員と乗客たちは、搬送先の病院で治療を受けた。入手した情報によると、機内にいたパイロットのムザッフェル・キュチュク、メフメト・ミュミン・トゥルハンの両氏、そして客室乗務員のドゥイグ・ドアチャイ氏は、 バクルキョイ・Dr. サディ・コヌク教育研究病院で、一方で乗客のメフメト・シャーヒン氏は私立病院で治療を受けたと伝えられた。病院で治療を受けた飛行機のパイロットと添乗員たちの近親者は病院に来て容体について詳細を知った。訪問者たちの中には、歌手・俳優であるギョクハン・ギュネイ氏や添乗員である妻のオズレム・ギュネイ氏の姿があった。添乗員のオズレム・ギュネイ氏が事故を起こした飛行機でその日フライトがあったが、家での仕事があったため乗れなかったという。

■飛行機は三か所から崩れた

 歌手であり俳優のギョクハン・ギュネイ氏の妻で客室乗務員のオズレム・ギュネイ氏は、事故の後、新聞記者たちに説明しながら「事故に関する詳細は知りません。ただ、飛行機が燃えながら着陸したことはわかっています。全員無事なのは非常に幸運でした、それが私たちにとって重要なのです。飛行機の故障は技術的なもの、それとも天候条件によるものなのかはわかりません。ですが、三人とも極めて良好です。乗客の方は他の病院にいます。飛行機はキプロスに向かっていたという情報程度しか知りません。離陸から数分後着陸の許可をパイロットたちは求め、その後着陸しました。伝えたように飛行機は三か所から崩れ、火災が発生しました。これは機長による偉大な功績です。乗客を何事もなく救ったのは、非常に素晴らしかったです。自家用ジェットと民間会社の傘下にあります。彼らが技術的な情報すべてを提供してくれるでしょう」と述べた。

■「本来私は飛行機にいるはずだった」

 話を続けるオズレム・ギュネイ氏は「実は、私に急きょ改修の用事が入りました。そのため、機長に添乗することができないと伝えました。他の客室乗務員の友人が代わりに搭乗しました。話せるのはここまでです、全員に何事もなかったのは本当に幸運ですし、本当にほっとしています」と述べた。

 歌手であり俳優のギョクハン・ギュネイ氏も、客室乗務員である妻とともに病院を訪れ、事故の後治療を受けている妻の職場の友人を見舞った。新聞記者たちの質問に答えたギョクハン氏は、「この事件を聞いてとても悲しいです。機長とクルーのことは知っています。彼らの容体はとても良いです。ごくわずかの擦り傷と骨折があります。通常はその飛行機にはいつも妻が乗っています。ですが、今日は家での改修の用事がありました。そのために彼女の友人が代わりを務めました。すべて運がよかったのですが、もちろん彼女を行かせたことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。おかげ問題がありませんが、そうでなかれば、とても悲しんでいる所でした。お疲れさま」と述べた。

■我々は無事だが、機体を救えなかった

 事故で負傷したパイロットのムザッフェル・キュチュク氏の近親者であるエンギル・ギュンジェル氏は、「彼は私の姉妹の婿にあたります。私たちは彼が死んでしまったかと思いました。現在、皆、彼の母などは救急にいます。彼自身と話して容体はとても良いとわかりました。彼の妻と子供は今向かってきています。彼の娘はアンカラから向かっています。婿殿が言うには、「我々は無事だが、機体を救うことはできなかった」だそうです。私は、飛行機は気にするな、命が救われたのだ、と言いました」と述べた。

■サンコー・ホールディングによる説明

 ガーズィアンテプを本部とするサンコー・ホールディングにより、イスタンブル・アタテュルク空港で墜落した機体に関する説明がなされた。説明では飛行機が2014年に販売されていたことが言及され、以下のようなことが伝えられた。

 「緊急着陸の際に墜落した機体は、サンコー・ホールディングにより2014年に販売されていた。アタテュルク空港で緊急着陸した時に滑走路からはずれ、発生した火災で、4名が負傷したTC-KON登録のサイテーションVII型のビジネスジェットは、サンコー・ホールディングにより2014年に販売され、サンコー・ホールディングとその関連会社とは一切のつながりはない。事故で負傷した4名にアッラーからの早急な癒しがありますように、謹んでお伝えします。」

■シャーヒン知事:アタテュルク空港でのフライトは通常通りに戻った

 ヴァスィプ・シャーヒン・イスタンブル県知事は、アタテュルク空港で墜落した飛行機に関して説明を行った。

 シャーヒン知事の説明では「21時20分に北キプロスへ向け出発した自家用ジェットは、離陸した後、管制塔へ緊急着陸の許可を要請した。そして、管制塔の指令によって、17番の最終滑走路に向かって着陸するとき、機体は止まることができず、滑走路を滑走していった。摩擦がもととなった火災が発生し機体がバラバラになり、この時乗客が飛行機から放り出されたと思った。飛行機は100メートル先で停止した。緊急事態が宣言されたので消火班は待機していた。消火班が消火活動を行い、3名の添乗員と1名の乗客全員が健康状態は良好である。一人の命も失われることはなかった。病院で治療が続いている。全員トルコ国籍である。事故は空港のフライトにごく短時間影響を及ぼした。フライトは通常通りに戻り、以降全く正常なフライトが行われている」と述べた。

■交通省:2名のパイロット、1名の客室乗務員、1名の乗客の健康状態は良い

 イスタンブル・アタテュルク空港での飛行機事故に関する交通海事通信省が行った説明では、墜落したTC-KON登録の自家用ジェットで人命が失われることはなく、負傷した2名のパイロットと1名の客室乗務員、1名の乗客の健康状態は良好であると伝えられた。

 事故のために一時的に閉鎖されたアタテュルク空港では空の便は再び通常へと戻った。

 交通省関係者は、ジェット機の離陸時に着陸装置の故障の結果、緊急着陸の許可を求めた機長の要請に従って滑走路が開けられ、救護・消火班が着陸に備えた滑走路に配置されていたと明らかにした。飛行機は着陸時に滑走路を逸れ、燃え上がったと伝えられた一方、発生した火災に消火班が対処したと述べられた。

 同省関係者は、1名の乗客と2名のパイロットと客室乗務員が乗っていた飛行機での事故で、4名が負傷していると説明した。病院へ搬送された負傷者たちのうち客室乗務員だけが骨折していたが、命に別状はないと判明した。一方、事故のために短時間フライトを中止したアタテュルク空港で、空の便が通常通りに戻ったと伝えられた。

■事故後の警告

 トルコ航空(THY)の総支配人のビラル・エクシ氏が行った説明では、事故の後、フライトが一つの滑走路で続けていると伝えられ、事故による遅延のため乗客たちがTHYウェブサイトからフライト状況を確認することができると注意を促した。

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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:43438 )