トルコ軍、イドリブ進攻
2017年10月13日付 Milliyet 紙


昨夜トルコ軍は、偵察活動の一環として武装車両と特殊部隊メンバーが非武装地帯のシリア・イドリブ市に進攻したとみられる。

 トルコはロシア・イランとの合意で非武装地帯に設定されたシリア・イドリブ市に軍の移動を続けている。昨夜、同地域での偵察活動の一環として特殊部隊メンバーと武装車両がイドリブ地域に進攻したとみられる。国境を越えたトルコ兵と武装車両の数は情報筋により異なるが、一部の情報筋は武装車両12台と特殊部隊約80人が国境を越えたと伝えている。越境する軍隊と武装車両は、将来的にトルコ軍の計画次第で増派される模様。越境した軍はアフリーンからイドリブにかけての国境地帯に駐屯する見通しだ。シリア国境地帯での軍の活動の様子についてはSNSユーザーが投稿している。
 一方、オウルプナル駐屯所に見下ろす地域で軍の活動を観察していた新聞記者らは、ハタイ県知事の決定で一帯から退去させられた。


■戦車を国境地帯に配置

 今日、国境西側に位置するハタイ県レイハンル郡に戦車15台が派遣され、オウルプナル駐屯所と国境の壁の間に配置された。夜間の暗闇にシリア方面を睨む形で配置された戦車のため、同地では活発な動きはがあった。

■生放送で発言

 一方、新聞記者のネヴザト・チチェキ氏はCNNトルコの生放送で、トルコ軍がイドリブに進攻したと発言、特殊部隊の人数は80人程度でさらに40人が加わると語った。また、軍隊とともに武装車両12台がイドリブに入ったとも述べた。
 安全保障の専門家であるアブドゥッラー・アアル氏は、イドリブ進攻の時間は22時15分だと語った。

■国連から支援

一方、25台の国連支援車両が、ジルベギョズ国境検閲所からシリアに入った。軍警察の監督のもと国境検閲所に到着した25台の車両は手続きののち、シリアのイドリブ市に向かって出発した。国連関係者によると、車両に積まれた支援物資は、イドリブとその周辺に暮らす市民に配給されるという。

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:43581 )