■日本人と自動販売機を結ぶ愛の関係
【ロンドン:本紙】
自動販売機は日本文化の主要な一部であり、日本においてその数は550万台を超える。つまり、23人に一台の自動販売機があるということであり、その割合は世界最高である。
日本を訪れる人なら誰でも、およそ何でも販売される自動販売機が道々に広がっていることに気づくだろう。また夜になれば電源は切られず、色々な光で装飾されていることが分かる。
CNNによると、カメラマンのオオハシエイジ氏は数年間にわたり日本の夜の自動販売機を撮影し続けてきた。そして今日、それらの写真全てを『Roadside Lights』という一冊の本にまとめた。彼にとって、自動販売機は灯台に等しいといい、こう述べる。「約9週間前、夜に仕事から帰ってきて、家の近くで白熱灯に照らされる自動販売機に気がついたとき、このプロジェクトを始めました。そのとき私は冬の間激しい暴風雪が吹く日本の北部の街で暮らしていて、そんな中、自動販売機の光を頼りに車を運転していました。」
日本における犯罪レベルの低下を踏まえると、自動販売機の良い状態にあることが分かる。つまり、自動販売機が破壊や盗難事件はほとんど起こらず、どんな状況下でも、自動販売機は稼働し購買サービスという役割を果たすのだ。
日本ではどこの自動販売機は似ているが、地域によって中身が異なる。特に、日本の各地域には地元の特産品があり、各地域が特産品を販売することを誇りにしている。しかし、自動販売機の写真は一体感をも写し出す。特に自動販売機がある地域は夜間、完全に無人になるのだ。オオハシ氏は以下のように語る。「私は最近の人々と自動販売機を比較しているのだと思います。私たちは、日々の生活の中で、暴風雪に耐えるものの結局報われない自動販売機と似ているんです。」
なお、展覧会『Roadside Lights』が12月7日から1月18日までパリで開催される。開催中、オオハシ氏の写真が展示される。
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( 翻訳者:加納真理佳 )
( 記事ID:43671 )