トルコ外務省、シリア・クルド勢力のIIS保釈を非難
2017年11月14日付 Hurriyet 紙
トルコ外務省は、テロ組織の民主統一党(PYD)/人民防衛隊(YPG)がイスラム国メンバーのテロリストをラッカから脱出させるためイスラム国と結んだ秘密合意について、重大な危険と教訓を示すものだと評価した。同省の文書声明には、「米国防総省広報官がこの合意を『尊重して』いるのが見られたことは遺憾である」と記された。
声明には以下のように記されている。
■遺憾である
「テロ組織PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)のシリアでの拡張組織であるPYD/YPGのいわゆる「シリア民主軍」が、ラッカからのイスラム国テロ組織一掃に向けて活動を続ける一方で、イスラム国と合意し、イスラム国の多数のテロリストをラッカから脱出させたことは重大な危険と教訓を示す展開となった。我々が機会ある毎に強調してきたように、PYD/YPGのシリアでの目的は、イスラム国に対する闘いではなく、地域で違法に既成事実を創出することで土地を占領し、そこでの人口構成を変えることだ。件の合意は、あるテロ組織との闘いが、別のもうひとつのテロ組織と行われている状態では、これらのテロ組織は遅かれ早かれ互いに協力し合うことになるという現実の新たな事例となった。イスラム国と闘っている国際有志連合軍と米国国防総省広報官によるこの件に関する会見では、この合意の存在は否定されておらず、逆にこの合意を『尊重して』いるのが見られたことは遺憾である。」
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:43762 )