「クルド語やアレヴィー教育、不十分だがないよりマシ」教育相
2017年12月19日付 Cumhuriyet 紙
イスメト・ユルマズ国民教育相は、クルド語教育のために採用された教員の数と、教科書にアレヴィー派について記載されることに関して、「不十分だがないよりマシだ。不足があればともに補っていこう」と述べた。
ユルマズ教育相は、議会総会で教育省の予算について発言した国会議員の質問に答え、非常勤教員の採用は避けられない状況にあると述べた。
「東部および南東部では教員の流れが激し過ぎる。これをなくす方法の1つがこのシステムだ」として以下のように続けた。
「『非常勤教員をなぜ導入したのか?』という問いに答えると、我々はシャンルウルファ県に1万7千人の教員を送り込んだが、1万3千人の教員が1年後に離職した。ヴァン県には1万1千人の教員を送ったが、9千人が1年後に離職した。当該地域からの国会議員も知っていることだ。シュルナク県には7,500人を赴任させたが、6,800人の教師が離職した。こんなことは継続できるものではない。あなた方もこの職に就けば我々と同じことをするだろう。」
■「アレヴィー派の人々は必修の宗教科目の廃止を望んでいない」
ドゥヴァル紙のネルギス・デミルカヤ記者の報道によると、クルド語に関わる教員の赴任に言及したユルマズ教育相の説明では、クルマンジ―方言で94人、ザザ方言で14人の計108人の教員がこの分野で教壇に立っているという。
ユルマズ教育相はまた、欧州人権裁判所(AİHM)の必修の宗教科目に関する判決についてコメントし、国会議員たちは判決に従って必要なことに取り組んでいると述べ、次のように語った。
「概して―アレヴィー派の同胞とも協議したのだが―彼らは宗教文化と道徳の授業の廃止を決して望んでいない。憲法の枠組みの内で彼らは次のように求めている。
『私たちのことを、あるがままに正しく教えてください。子どもたちに私たちのことを知ってほしい。隣り合って暮らしているのに、お互いの宗教が、信仰が何なのかを知らないし、どんな言葉なのかも知らない。だからこれは間違っており、不十分であると私たちは知っています。神の導きにより、今までよりもあらゆる分野でクルド語が平等に広まり、教育でも使われていくでしょう。あるいはアレヴィー社会が言うように、信仰についての基本的枠組みが作られることでしょう…』と。たくさんのアレヴィー派の同胞たちが、『昨日まで私たちは存在していなかった、存在を否定されていた』と言っている。今日では存在している、しかし不十分だ。『不十分だが、ないよりマシだ』と私たちは考えている。『不足があれば共に補っていこう』と言っているのだ」と述べた。
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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:43992 )