イスラーム議会(国会)国家安全保障・外交委員会のへシュマットッラー・フェラーハトピーシェ議員は、米国によるイラクのイランからの離間工作、イラク=サウジ間の友好回復政策について触れ、次のように述べた。「サウジアラビアは、中東地域の米国の走狗として背教者たるテロリストたちを支持し、イラクの敵意と不興を買ってきた。したがってイラクとサウジの融和は実現されないだろう。」
フェラーハトピーシェ氏は、本紙の取材に対し、イラク首相と米国務長官がサウジアラビアを同時訪問し、米国政府が中東におけるイランの影響力低下を画策する戦略を発表したことについて、「米国は、イラクの国策の変化を正しく把握していないのが現状であり、約6兆ドルの軍事支出を負担してから10年、アバーディー首相がIS掃討作戦中のイラク軍に米軍を帯同させるという米国政府の要請を認めない現実を我々は目の当たりにしている」と述べた。
同氏は付け加えた。「安全保障の観点では絶体絶命の状況にあるイラクという国で、バグダードのイラク中央政府はイランに期待している。というのも、イランはアメリカとは異なり、中東地域の、特にイラクにおける安定を構築する外交を行ってきたからである。」
彼はまた次のように想起した。「思想と信仰の点においても、イラクとサウジアラビアの間には深い溝が存在し、この理由でイラク=サウジ間の戦略上の協力は成り立たない。」
更に彼は、「今もサウジアラビアがイラク国家の治安をターゲットにしてきたテロリストのホストであり支持した張本人だと、我々は見なしている。そしてトランプの片務主義政府の代表であり、理不尽を押し付けるティラーソン国務長官には、イラクとサウジの意見統一を図ることなどできはしないだろう」と述べた。
ファラーハトピーシェ議員は、ティラーソンにイラク=サウジ間の融和を図る能力はないと強調し、「イラク政府に招かれ活的な役割を演じる役者は、イラン・イスラム共和国のみである」と述べた。
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( 翻訳者:SY )
( 記事ID:44064 )