シリアのアレッポから、夫のムハンメット・ハジャル氏と義母のメフルン・ハジャル氏と共に戦争から逃げ、ガーズィアンテプのニズィプ郡に移住したイフラス・ エル=バホ氏は、1年前に恋に落ちたシリア人、ズィヤード・エル=アブドゥッラー氏と一緒にガーズィアンテプにやってきた。ビネヴレル地区で家を借りたエル=アブドゥッラー氏は、以前エル=バホ氏の5ヶ月の赤ちゃんテイムヒムちゃんを、泣き叫ぶので殴り、火箸でつかんだ燃えさしで痛みを与えることで虐待をしていた。そしてそのテイムヒムちゃんをこの前の12月16日夕方、壁に打ち付けて殺害した。
二人は、頭蓋骨はボロボロ、体には虐待の跡があったテイムヒムちゃんの遺体を12月17日夕方、氷の入ったスーツケースの中に入れて、ケマル・キョケル通りにある100周年公園に放置した。スーツケースは、市民の通報によって発見された。テイムヒムちゃんの遺体は、メディカル委員会(共和国裁判所によって設立された公式の専門家チーム)によって行われた検死の後、父親に引き渡すために遺体安置所に保管された。
以前テイムヒムちゃんを殴り、壁に打ち付けている動画を記録した監視カメラの映像によって殺人が明らかになったズィヤード・エル=アブドゥッラー氏と殺されたテイムヒムちゃんの母親エル=バホ氏は、送検された裁判所によって逮捕決定となった。
若い女性であるエル=バホ氏は、テイムヒムちゃんの父親がムハンメット・ハジャル氏だと主張した。ハジャルは、テイムヒムちゃんが自分の子ではないとして遺体を受け入れず、イェシルケント墓地の遺体安置所に安置された遺体、および双方からサンプルを取りDNA検査をすることが決定された。
■葬儀には職員と市民らが参加
DNA検査はまだ結果が出ていない中、テイムヒムちゃんの遺体は法的な手続きに則って15日安置所で保管され、引受人が現れなかった。遺体は墓地職員と市民からなる8名が参加した葬儀の後、身寄りのないもの達の区画に埋葬された。
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( 翻訳者:西山みなみ )
( 記事ID:44075 )