チュニジア:抗議行動による逮捕者数778人に
2018年01月13日付 al-Hayat 紙

■チュニジアで抗議行動による逮捕者数が778人へと上昇

【チュニス:ロイター】

昨日金曜日、チュニジア当局は新たに反体制派の指導者らを含む150人を逮捕した。逮捕者の数は778人に増加した。物価高騰や新課税を理由に今週起きたデモへの対応だった。

ハリーファ・シバーニー内務省報道官は「デモが後退し、昨夜は破壊行為が起こらなかったが、警察は昨日連日の暴動に関与した150人を逮捕した。これによって逮捕者の数は778人に増えた」と述べた。また、逮捕者の中には16人の「タクフィール主義者」がいると付け加えた。

また、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のロバート・コルビル報道官はジュネーヴで報道陣に対し、「我々は逮捕者数の増加に懸念している。月曜日から逮捕された者の約3分の1は15歳から20歳であり、彼らは未成年者だ」と述べた。また、「我々は当局に対し、不当な逮捕を行わないことを保証し、逮捕者全員の権利を全面的に尊重して扱うことを呼びかける。当局に非難が向けられるか、早急に彼らを釈放するかのどちらかである」と付言した。

一方、司法筋は「人民戦線」の指導者3人がガフサ市で逮捕されたと述べた。彼らは政府の建物への放火や破壊行為に参加した疑いがあるという。しかし「人民戦線」は、自派の指導者複数はいくつかの都市で、政府に敵対する者を打つための政治的キャンペーンの一環で逮捕されたと述べた。さらに、政府は抑圧的で独裁的なベン・アリー政権の手法を再生産していると述べた。また他の構成員が、マーディアやカバリアで逮捕されたと指摘した。

また、チュニジア当局は火曜日、火炎瓶をユダヤ人学校に投げ入れたとして4人の男を逮捕した。内務省は、彼らに宗教上の動機はなく、むしろ混乱を引き起こすことを望んでいたと発表した。

人々の怒りは2018年の国家予算が理由で爆発した。予算では消耗品やガソリンの価格引き上げや新課税を含む。新課税は今年から有効となる。

抗議行動は一部暴力を伴い月曜日から国中に広がった。その中で参加者1名が殺害された。デモは木曜日に沈静化した。抗議者が数十の政府の建物を放火したことを受け、政府はデモの標的となった建物を保護する目的で軍隊を複数の場所に派遣した。

反体制派の政治家や活動家らは、昨日と明日、首都で行う新たなデモへの参加を呼びかけた。このデモは、ザイン・アービディーン・ベン・アリ大統領の打倒7周年の記念日に合わせて行われる。ベン・アリー元大統領は2011年にこの地域に起きた「アラブの春」の抗議行動で最初に打倒された人物だ。

連日の暴力的な衝突の後、抗議行動は木曜日に限定的となった。抗議は北部のシリアナ県や南部のドゥーズ市、中部のシディ・ブジッド県における散発的な抗議に限定された。

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( 翻訳者:當野恵 )
( 記事ID:44143 )