■エジプト:水力発電の開発
【カイロ:マールスィール・ナセル】
エジプトの電力・新エネルギー省は、揚水技術を用いた中東で初の水力発電所の建設を計画している。発電能力は2400メガ・ワット、建設地はアターカ山だ。新しい資源、再生可能資源から生産される電力を利用すること、また電力消費のピーク時に利用できるよう、需要が足りている時に電力を溜めておくことが目的だ。発電所は水力発電所に特化した中国の「シノハイドロ」社と共同で建設される。
エジプトのムハンマド・シャーキル電力・再生可能エネルギー大臣は太陽エネルギーとその交換で生産された電力の使用推進に関するワークショップにて、「中小企業に太陽電池システムによる発電を可能にさせることが重要だ。2022年までの再生可能エネルギー戦略の達成に与するためだ。また投資を促す独創的な金融商品を創出し、このプロジェクトを実施、そして最高のパフォーマンス、機会とチャレンジを示すことが重要だ」と強調した。
シャーキル大臣は以下の旨訴えた。「エネルギー市場では現在、国際価格上の変化が見られる。そのことは今後のエネルギー供給に影響する。」と述べ、「生産者と消費者が力を合わせて公正な価格を確保することが重要だ。この価格が投資の流入、また調査、発見、成長の継続を促す。こうして持続的な成長と世界の人々にとっての快適さを実現する」。
一方で同大臣は「国際的なコンサルタント会社「SOFRECO」社との協力がある。2035年までのエジプトにおける技術と経済上最も理想的なエネルギーミックス戦略を準備するためだ。その戦略はエネルギーミックスへの再生可能エネルギーの導入の強化が含まれる。エネルギーミックスのシェアは2035年までに37パーセントを超える。」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
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