ペガサス航空機、危機一髪!あと10メートルで海へ・・
2018年01月14日付 Milliyet 紙


ペガサス航空のアンカラ・トラブゾン間を運航する旅客機がトラブゾン空港への着陸時に滑走路から外れた後、旅客機と事故現場は夜明けとともに上空から確認された。検察はこの事故に関する捜査を始めた。

ペガサス航空に所属するボーイング737-800型機、機体記号TC-CPFのPC8622アンカラ・トルコ便は、昨夜トラブゾン空港に着陸を行う際、滑走路を外れた。同機の乗客162名、パイロット2名、乗務員4名が同機から避難したが、この事故で死傷者は出なかった。旅客機が滑走路を外れた現場と機体は、今朝、日の出とともにイフラス通信(İHA)によってドローンで確認された。一方、現場にトラブゾン広域市所有の石運搬トラックによって小石が運ばれ、泥地に小石が広げられているのが見られた。

■機内でパニックの瞬間

アンカラ・トラブゾン間を運航しトラブゾン空港に着陸した後、滑走路の先端で操縦を行っていた際に滑走路から外れ、海まで25メートルの斜面に引っかかり停止することができた旅客機に関する、新たな映像が明らかになった。避難の際、携帯電話のカメラで飛行機の内部から撮影された映像に、乗客が経験したパニックの瞬間が写されていた。
映像では、乗務員がいそいで機内を無人にしようと、乗客らに手荷物を保たないようにとの警告のアナウンスをしているのが聞かれた。旅客機から避難する際、慌てないよう乗客らとの間で言い争いが起こっているのが見られた。

■着陸の瞬間

トラブゾン空港で滑走路から外れたペガサス航空の旅客機の着陸は、アマチュアカメラマンによって一瞬一瞬が捉えられていた。

■「強い匂いが広がった」

アンカラからトラブゾンに戻る際、トラブゾン空港で滑走路から外れたペガサス航空の旅客機で、乗客として乗っていた旅行者らは、パニックの瞬間と彼らが経験したその恐怖に満ちた瞬間を説明した。

乗客らは、機体が大きな音とともに滑走路から外れた後、飛行機の中を強いオイル臭が覆ったと述べ、「約20分間、飛行機の中から出るのを待った。飛行機の内部を強いオイル臭が覆い始めた。最初に頭に浮かんだのは、この飛行機はいつ燃えるのだろうか、それとも爆発するのだろうかということだった。長い間この匂いを嗅いでいた。燃料タンクが燃えて飛行機が燃え、爆発するだろうと考えた。神が守ってくれた」と話した。

■「あと10メートル進んでいたら飛行機は海に落ちていただろう」

同機に乗っていた公正発展党(AKP)トラブゾン県執行部メンバーのエネス・アスラン議員は起こったパニックを次のように説明した…。
アスラン議員は、飛行機が着陸に入った際にぐらつき始めたと述べ、「飛行機は若干ぐらつきながら着陸した。着陸の際、騒音が鳴った。私は海の側を臨む16-Aの座席に座っていた。乗客が叫び始めた。飛行機はまず回るようになり、その後斜面を滑り始めた。私は非常口の近くにいた。非常口を苦労して開けた。あと10メートル進んでいたら飛行機は海に落ちていただろう。神が守ってくれた。脱出するとまわりは泥だった。その後そこから出て坂の上に向かって乗客たちは脱出し始めた」と述べた。

■同機は海からも目撃された

トラブゾン空港に着陸した後滑走路の先端で操縦を行っていた際滑走路から外れた旅客機のために開始された救出活動が続いている。
滑走路から外れ地面に引っかかった機体は、ドアン通信社(DHA)によって海からも目撃された。事故を起こした旅客機が、滑走路の下にある急斜面で海まで約25メートルの距離を残して停止しているのが見られた。
機体が止まった現場の地上では、強い雨の後の後であり土砂崩れの可能性があるため取られていた対策が増やされた。重機が現場で始めた作業が続く一方、事故調査チームも事故に関する捜査を行っている。

■交通相から見舞い

ペガサス航空機が昨日滑走路から外れ大惨事の瀬戸際から戻ったことについて、アフメト・アルスラン交通海事通信大臣は会見を行った。

■ソイル内相のコメント

トラブゾン選出でもあるスレイマン・ソイル内務大臣は、トラブゾン空港への着陸時に滑走路から外れた旅客機に関連してソーシャルメディアのアカウントからコメントを行った。
ソイル内務大臣はコメントで、「トラブゾン空港に今晩着陸時に滑走路から外れた旅客機の乗客に一切の健康上の問題はない。神に感謝を。お見舞い申し上げる」と述べた。

■ヤヴズ知事:乗客は健康で救助された

トラブゾンのユジェル・ヤヴズ知事は、旅客機に乗っていた162人が健康な状態で救助されたことを明らかにし、「トラブゾン・アンカラ間を運航する民間航空会社に属する旅客機が、着陸後滑走路を進む際、まだ原因は明らかになっていないが、滑走路から外れた。事故で死者または負傷者はでなかった。同機の162人の乗客と乗務員は健康な状態で救助された。同空港では朝8時まで滑走路が閉鎖された」と述べた。事故の原因は今後行われる捜査を経て明らかになると述べた。

トラブゾンのユジェル・ヤヴズ知事は、対策のため同空港の発着が中止されたこと、1時30分までにいかなる問題も残っていなかったことを明らかにし、「乗客は救助された。近親者がやって来て乗客を迎えた。車がない人々には車が用意された。旅客機は着陸後操縦を行う前に流されたか他の原因によって滑走路から外れている。現在のところ空港は対策のため発着ができなくなっている。早急に再開される予定だ。負傷者はいない。念のため病院を受診している人々もいる。しかし事故に関連した負傷者は1人もいない」と話した。

■ペガサス航空から説明

ペガサス航空は、アンカラ・トラブゾン便がトラブゾン空港で着陸の際滑走路から外れたことに関して、説明を行った。

書面で行われた説明で、「ペガサス航空所属のボーイング737-800型機、機体記号TC-CPFで、21時25分にアンカラを出発したアンカラ・トラブゾン便PC8622が、今晩(2018年1月14日)トラブゾン空港への着陸を行う際滑走路から外れたという情報を確認し、遺憾である。同機に搭乗していた乗客162名とパイロット2名、乗務員4名は救助された。死傷者はいっさいいない。この県に関する進展について、世論への情報提供を続ける」と述べられた。

■検察の捜査が開始

トラブゾン県共和国検察庁は、事故に関する捜査を開始した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:44150 )