「オリーブの枝」作戦、EUの批判に厳しく反論
2018年01月25日付 Hurriyet 紙


オメル・チェリキEU(欧州連合)担当大臣は、トルコ軍がアフリーンで進めている「オリーブの枝作戦」に関するEUの批判に対して反論した。

EU外務・安全保障政策上級代表であるフェデリカ・モゲリーニ氏は、トルコ国軍がアフリーンで進めている「オリーブの枝作戦」を批判し「非常に心配だ。人道支援が及ぶのが保証される必要がある。この作戦ではイスラミック・ステート(IS)との闘争に重点が置かれるべきだ」と述べた。モゲリーニ氏はまた、トルコが開始したこの作戦によって、ジュネーヴで始まった和平交渉の継続が著しく弱められると主張した。オメル・チェリキEU担当大臣は、EUのこの批判に対し反論した。EUの「心配している」というメッセージに対し、チェリキ大臣は以下のように述べ、明らかな形で反論した。

■寛容な態度で臨むことは不可能だ

「トルコは、れっきとしたNATOの一員として、そしてEUの加盟候補国として、ヨーロッパの国境を形成している。 我々の国境を侵すこの行為に対し、我々が寛容な態度で臨むことは不可能だ。EUの声明が発表されたが、これに対し我々は反論する。我々は、トルコの安全保障に関する懸念に対して正当な権利が与えられるのかと聞きたい。人道支援に関しては、トルコは人道的な事柄に対して最も重き価値を置いている国家だ。このことに関する策は講じられている。

■あらゆる攻撃に対抗措置を講ずる

ISとの闘争に重点を置くという点では、トルコに対して言うことは何もないはずだ。トルコは対IS闘争に最も力を入れている国である。また、テロ組織の中でどれかを選ぶというより、我々を攻撃するすべてのテロリスト集団に対して対抗措置を講ずる。この作戦は、我々の安全保障という観点で、避けられない作戦である。

■クルド人民防衛隊(YPG)は、ISのテロリストを解放した

YPGがある場所に定着するということは、その場所からISが追い出されるということを意味しない。これはラッカで起きたことだ。また、YPGが積極的にISのテロリストらを逃したということもあった。

■アメリカの安全保障地帯という案

アメリカから聞いているであろうが、幅30キロの安全保障地帯という案が出されている。われらが大統領の提案がもっと早く真剣に採用されていれば、ISや PKK(クルディスタン労働者党;非合法)がこの地方に蔓延ることはなく、難民問題も発生しなかったはずだ。戦場の構図は、極めて明白である。われらの連合国であり盟友でもあるアメリカの、ここ5日間の発表を列記すれば、意味のある構図が見えるか?この矛盾する発表が、すべての人々の眼前で現実となっている。約束にもかかわらず、YPGへの武器供与は続いている。あるアメリカの責任者が声明を発した。東部のシリア民主軍(SDG)(我々の見解ではPKK)がアフリーンへ入ったならば、支援を打ち切ると言っている。支援を打ち切ったならば、何が起きるのか?」

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:44255 )