イランの医学専門家モハンマド・アスキャル・ファラーシャー氏は、チーズの冷たく湿った性質は、日中の活動を求められる脳の活性化を妨げるとし、チーズは朝食時に適した食品とはいえないと確信している。
本紙によると、[訳注:イランでポピュラーな]チーズをキュウリやトマトと一緒に食すことは、特に寒い時期には、それに起因する好ましくない影響が数倍にもなるという。
アスキャル・ファラーシャー氏は、朝食が軽視されがちな食事であること、また今日の我々イラン人の栄養問題に関して言及し、多くの人々が朝の大事な食事を重視しておらず、多数の人は朝の重要な食事を無視し、また朝食を積極的に摂るべきと考えている人々の間でさえも、最も広く食されているものがパンとチーズであるとしている。
このイランの医学専門家によると、最新の研究で、カルシウムの吸収量は夜間に最も多くなることが判明しているため、チーズを主菜として、夕食時に食すことが良いとし、またクルミ、ブラッククミンシード、タイム、アジョワンのようなものと食べ合わせるのも良いという。
アスキャル・ファラーシャー氏は、「イランの学生や社会人に起こる体調不良の多くは、まさにこの医学的指導が行き渡っていないことに起因する」と述べた。
彼は、体が冷えて動きが鈍っている胃に最も良い朝食として、リンゴジャム、マーマレード、カリンジャム、ニンジンジャム、ピスタチオの外皮[生のピスタチオの殻部分を覆う外皮、日本ではその状態では販売されていない]のジャムの類をあげ、「体が温まっている状態の胃になら、サクランボジャムやバーベリーでもよく、シナモンやサフランを少量加えたハリーレ・バーダーム(アーモンドミルクの粥)やシーレ・ベレンジ(ミルク粥)、あるいは蜂蜜やブドウシロップといったような食品も、朝食に適する」と述べた。
また「ジャムは出来る限りシロップ分が少ない状態で摂取すべきであり、糖尿病患者も、マルメロ(セイヨウカリン)、リンゴまたは茹でたニンジンのような、無糖で調理された果物をパンと一緒に食すことが効果的であり、またお茶やミルクといった飲み物に関しても、食後から1時間経過してから飲む方が良い」と補足した。
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( 翻訳者:NF )
( 記事ID:44289 )