ボルで、震央をイェシルチェレ村とする、マグニチュード4.9の地震が起きた。地震による被害はなかった一方、パニック状態になった住民は、 通りに飛び出た。地震に関する説明で、バルシュ知事は、「緊急通報用電話番号112番にも、憲兵、警察、防災緊急時管理局(AFAD)にも通報するといった、いかなる好ましくない状況にもならなかった」と話した。ボル自治体アラッディン・ユルマズ首長は、長い間このマグニチュードのような地震を経験しなかったと明らかにし、『地震を忘れてはならない。地震は人々に危害を加えないが、建物が人々に危害を及ぼす。』
カンディリ観測所と地震研究所のデータによると、深夜0時16分にボル、イェシルチェレ村を震央としたマグニチュード4.9の地震が起きた。地震による被害はなかった。
揺れの後、恐怖を感じた住民が通りに飛び出た。住民たちは大いに心配する中、暫し家に戻らなかった。家から飛び出た何人かは、それぞれの車の中で過ごした。
地震は、ボルと同時にドゥズジェでも、弱い揺れが感じられた。深夜0時29分には、チュクルオレン村を震央にしたマグニチュード2.2の地震が起きた。
■ユルマズ首長、長い間このマグニチュードの地震を経験していない
ボル自治体のアラッディン・ユルマズ首長は、深夜の時間帯に起きたマグニチュード4.7の地震に関して、「パニックや慌てずに、地震が起きる生活というのを学んでいるところだ」と述べた。
ユルマズ首長は説明で、ボルが北アナトリア断層上にあると触れ、地震と共に生きることを学ぶ必要があると述べた。
ボルでは、長い間このマグニチュードの地震が起きなかったと主張するユルマズ首長は、「まるで我々は忘れてしまったようになっている。地震を忘れてはいけない。地震は人々に危害を与えないが、建物が人々に危害を及ぼす。常にこう話している」と語った。
ユルマズ首長は、1999年8月17日のマルマラ地震と、11月12日のドゥズジェ地震では、町の建物の約70%が地震の前に建てられたと述べ、 「大地震の前に建てられた建物は、信用できるものではなかった。現在は逆の状況である。今、ボルにある建物の70%は安全だ。耐震性に沿って作られ管理されている建物だ。30%くらいの建物は、耐震の点でテストが必要だ」と話した。
ユルマズ首長は、深夜に起きた地震で、家族で一カ所に留まり、いた建物を信用しているため、パニックになった人はいなかったと述べ、町で心理的に影響を受け、建物から離れた人がいたが、いかなる好ましくない状況も起こっていない、と話した。「建物がたとえ安全であっても、地震とは隣り合わせで生活することになる」と話すユルマズ首長は、以下の通り発言をつづけた。
「パニックや慌てずに、地震と隣り合わせに暮らすことを学ぶ状況である。時にはパニックによっても命を失う可能性もある。『アッラー よ、死者を出す地震から我々を遠ざけてください』と言っている。この他、地震に耐えられる建物で皆が暮らせますように。この件でも、住民は地震に耐えられないとわかった建物があれば、きちんとしたテストを受けさせるよう要望する。」
■バルシュ知事による説明
ボル県のアイドゥン・バルシュ知事は、地震に関する説明で、深夜0時16分にボル県中心に属するするイェシルチェレ村でマグニチュード4.7の地震が起きたと発表し、以下の通り述べた。
「地震は特に、県中心部と村と近郊の諸郡で観測された。現在我々のチームは現場にいる。警察、憲兵、AFADのチームは、被害状況を確認している。現在までに緊急時通報番号112番も、憲兵や警察、AFADにいかなる被害も伝わっていない。」
■余震
地震の後に余震が起きたと述べるバルシュ知事は、「現時点で、マグニチュード1.5から3.5の7回の余震が起きた。この揺れでは特に何も起きていない。住民は今屋外にいる。彼らがしばらくそこにいてくれるようお願いする。何も被害が生じず、死者や負傷者が出ることなく、この揺れや地震を乗り切ることになろう。住民全員に、お疲れさま、と申し上げる」と話した。
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( 翻訳者:川田知果 )
( 記事ID:44631 )