2月28日事件、軍幹部らに終身刑判決
2018年04月14日付 Hurriyet 紙


5年間継続した2月28日事件の裁判の判決が下った。当時の参謀総長イスマイル・ハック・カラダユ、参謀次長チェヴィク・ビル、旧高等教育機構長官ケマル・ギュルズを含む21人の被告人が「クーデター未遂」の罪により重無期刑、最終的に情状酌量により相対的無期刑の判決が下った。これらの被告人は年齢、健康状態により法的制限のもとの釈放の適用が行われることが決定された。裁判所は68人の被告人に対し無罪の判決を下した。

アンカラ第5重罪裁判所での公判にチェヴィク・ビルをはじめとする何人かの被告人が加わった。被害者側の弁護士は被告人らに刑罰を科し拘留することを要求した。裁判長は被告人らに最終弁論を尋ねた。被告人のうちチェヴィク・ビルは以前述べた弁護を繰り返すとしながら、無罪を主張した。退役済の元中将のイゼッティン・イイギュンは「私には何の罪もない。それにもかかわらず私の5年間を奪い取った。無罪を要求する」と述べ、元中将ヴラル・アヴァルもフェトフッラー・ギュレン派の2名の検事により裁判が準備されたとし無罪を要求した。ユルドゥルム・チュルケル元中将も「我々は、一主張に過ぎない、ありもしない罪について開かれた裁判の本来の被害者だ。私が罪を犯したというありえない主張の当日に私の命令を受けた人間たちは「トルコ共和国法に記載されたどのような罪にも関与していない」と話した。

■カラダユの最終弁論

裁判に出廷しなかったものの本裁判の最有力の被告人である、当時の参謀総長で元大将イスマイル・ハック・カラダユの弁護士エロル・アラスは依頼人の最終弁論5文を音読することを希望したが、裁判長は被告人が法廷にいないことを理由に許可を与えなかった。カラダユは弁護人アラス氏に以下のメッセージを送ったことが分かった。「憲法裁判所が本件の管轄を有するのであって、あなたはこの裁判を担当するような権限を有していない。私は87歳であり、癌を患っていることから出廷することができなかった。国家は2月28日事件でPKK、FETÖとの闘争により私に国家褒賞のメダルを贈った。2.28は断じてクーデターではない。そのような主張が完全に消滅することを望んでいる。」

■判決の評決が取られた

最終弁論の後、裁判委員は評決を取るために17時半まで休廷となった。休廷後、ムスタファ・イイトソイ裁判長は「偉大なるトルコ国民に代わり裁判の権限をもつ当法廷により、法の支配にもとづき、中立かつ独立した状況において事件書類の中から現行法上有効と認定した書類、説明、証拠を法的に検討した結果、委員により評決で決められた判決を、ここに発表する」と歴史的な判決を発表した。判決では、イスマイル・ハック・カラダユ元大将、チェヴィク・ビル、チェティン・ドアン、エロル・オズカスナク、当時の高等教育機構長官ケマル・ギュルズ教授を含む21人の被疑者が「クーデター未遂を行った」ことにより、重無期刑、その後最終的に情状酌量により相対的無期刑の決定が下りた。

■「階級のはく奪…」

21人の被告人について、年齢、健康状態を考慮し逮捕処分する代わりに海外への出国禁止や署名条件を伴う、法的制限のもとの釈放の適用を決定する一方、判決の確定により軍関係の被告人らはトルコ国軍からの追放、階級をはく奪されることが決定された。68人の被告人が無罪となったが、テオマン・コマン、エセル・シャハン、テヴフィク・オズクルチ、サーリヒ・エルイイトらの裁判は、被疑者死亡のため10人の被疑者の裁判は、「秘密裏に結託した」罪のによる10年間の時効期間が満了するため消滅の決定が下された。

■原告側からの抗議「逮捕してください」

被告人・申立人ともに判決に対し7日以内に控訴可能となる。不服申し立てはまずアンカラ地方刑事裁判所で検討される。この裁判の決定はその後最高裁判所第16刑罰局で検討される。最高裁は裁判において最終判決を下す。最高裁が地方裁判所の決定を追認した場合、相対的無期刑を宣告された被告人らも逮捕拘留され、刑務所へ入ることになる。判決確定後は、相対的無期刑となった軍人の被疑者の階級ははく奪され、一兵の身分となるため兵曹長専用クラブへの出入りも不可能となる。

裁判の関係者であるデニズ・ディルメン、ギュルスュム・ぺケル・アルパイの弁護士メフメト・アラギョズ、ネジプ・キバルは有罪判決の出た21人の被告人の逮捕拘留を要求しアンカラ第5重罪裁判所への不服申し立てを行った。要請書には「被告人らは相対的無期刑の宣告を受けたにも関わらず、逮捕拘留されないでいることは明らかに法に反しており、被告人らが逮捕されないでいることは公序良俗を害するものである」と書かれている。

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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:44671 )