エルドアン大統領韓国訪問、イスタンブル運河参画に期待
2018年05月01日付 Hurriyet 紙
エルドアン大統領は、韓国で行った会見で、「イスタンブル運河計画に、特に韓国が参加することは、我々にとって格別の誇らしい機会になる」と述べた。
エルドアン大統領は韓国の丁世均(チョン・セギュン)国会議長と面会した。まず、「この素晴らしい議会の建物であなた方と一堂に会する喜びを特に表したい」と述べて話を始めたエルドアン大統領は、韓国とトルコの間の歴史的な結びつきがどれほど強いものであるか、そしてこれが歴史的事実であることを話した。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との二者会談、また代表団同士の会談を行ったことを説明したエルドアン大統領は、実りのあるステップを踏み、決定に至ったことに言及し、次のように述べた。
「トルコと韓国は4つの協定を結んだ。二者会談、代表団会談の両方で、防衛産業と、他の数多くの分野における今後のプロセスで何が出来るのかについて話し合った。
2012年の戦略協定と同レベルへと引き上げられた二者会談を行ったが、その目的は政治と同じく、経済、貿易、科学、テクノロジー、文化の領域でもこの関係をさらに強化することだ。
今日、ムン・ジェイン大統領と行った会談で、この方向で共通の意思を持っていることが確認できた。
両国は国際連合やG20のような加盟する国際的なフォーラムにおいて活動的な役割を担っており、グローバルな問題の解決にも貢献している。」
■「自由貿易協定の締結には非常に大きな利益がある」
トルコと韓国が主導する「メキシコ、インドネシア、韓国、トルコ、オーストラリア((MIKTA) のパートナーシップが日々強固になっていることを強調したエルドアン大統領は、昨年MIKTA議会議長会合に韓国が参加したことを嬉しく思うと述べて、以下のように続けた。
「議会間の関係、折衝が深まっていることは大きな利益となるだろう。議長の賓客として、今度は皆さんを我が国へご招待できれば大変嬉しく思う。議会間の友好グループが実現させた訪問は、双方の意見を交換し、要望を伝える非常に重要な機会となっている。
今後、世界の10大経済大国となることを目標としている我が国にとって、年間70億ドルという貿易規模は我々が望むポテンシャルをかなり下回るものだ。そのため自由貿易協定を1日も早い調印は大きな利益となる。」
■「韓国の参画は我々にとって格別な誇りである。」
エルドアン大統領は、トルコの数多くのメガ・プロジェクトに韓国が参画していることを指摘し、「これらの中でも直近のプロジェクトが、世界一長い吊り橋である『チャナッカレ1915大橋』だ。韓国がこのプロジェクトに参加したことは我々の喜びだった。そして今度はイスタンブル運河計画があり、このプロジェクトに特に韓国が加わったことは我々にとって格別な誇りである」と述べた。
今回の訪問では、韓国外国語大学にユヌス・エムレ文化センターを設立するというプロトコルの調印が計画されているとして、「センターが両国の文化関係をさらに強めることを信じている」と述べた。
エルドアン大統領は、韓国側の歓待に対し、自らと代表団からの謝意を伝えた。
■エルドアン大統領は白手袋をはめて線香を焚いた
エルドアン大統領は、韓国の文在寅大統領との会談の後、大統領官邸から国立ソウル顕忠院に向かった。墓地で花輪を手向けたエルドアン大統領は、線香を焚き、死者を追悼し敬礼した。式典で、エルドアン大統領と随行した韓国代表団も白手袋をはめた。エルドアン大統領は、弔問のノートに署名をして顕忠院を離れた。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:44737 )