イスタンブルで、建設規則を定めた新しい規制が運用された。建物の高さからフラットの内装まで、エレベーターからソーシャルスペースに至るまでの全てに制限をかけた。
計画的土地利用規制条例は2017年10月1日に施行された。各都市に特有な状況を含めた土地利用規制が、現行規則に含まれる条件(建築面積外の土地、割合など)を変えずにつくられることとなった。このようにして、イスタンブルにはイスタンブルのための、またアナトリアの諸県のためには別のルールが有効になるということだった。そして今日に待望のイスタンブル土地利用条例がトルコ共和国官報で2018年5月20日に発布され、施行されることになった。不動産法協会の会長代理人、アリ・ギュベンチ・キラズ氏は「イスタンブル土地利用条例は今後おそらく20〜30年間のこの巨大都市構築で注意すべきである全ての基準を含んでいる」と述べた。
■家々も快適に
イスタンブル建設協会ナズミ・ドゥルバカユム会長は、規制により以前は3メートルだった天井の高さ制限を4メートルまで引き上げする旨を話し、「フラットの高さ制限も引き上げ、ゆったりとした住まいを創ることに関し、承認された。これでイスタンブル市民も、よりゆったりとした家に住むようになるだろう」と話した。ドゥルバカユム会長は、いくつかの区役所の屋根裏の二階建ては認められていないが、新規制によりどんな屋根裏にも二階建てが許されると述べた。さらにエレベーターについても、3階建て以上の建物には全てエレベーターの使用が必須となったことを話した。
■建物の階数を調整
アリ・ギュベンチ・キラズ氏も道幅が35メートルから50メートル内の場所で14階から12階に高さ制限を引き下げ、「道幅が50メートル以上の大きな場所では12階建以上にしてもよい。そして、どんな記念碑や保護が必要な歴史的な建築物であれば文化遺産保護協会の決定を受けなければならない。協会が制限階数を下げるだろう」と話した。
■規制で注目されるポイント
-イスタンブルで頻発するエレベーター事故により、以前は規制になかった、エレベーター登録書が必須となった。イスタンブル土地利用条例はイスタンブルで3階建以上の建物にはエレベーターを作る義務をもたらした。
-このような建物での簡潔なリフォーム、改修でも足場をつくる必要があり、足場設置許可書を取ることが義務化された。
-初めて屋上緑化の定義が使われ、条例に含まれた。
-イスタンブル圏内の区役所は今後同様の外観にするため、ファサードの色、屋根資材と色を決定することが許可された。
-土地利用計画で、広場、交差点、道路、スポーツ広場のような公に解放されている場所の地下は完全に駐車場にされる予定だ。
-2017年10月1日以前に危険性のある建物と判断された、あるいはリスクのある場所の範囲に入った建物には、以前の条例が当てはめられる。つまり、25%の建て増しの権利があるということになるだろう。
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( 翻訳者:岩田紗知 )
( 記事ID:44818 )