エルドアン大統領ナトゥレイ・カルタ・ユダヤ正教会メンバーと面会
2018年05月15日付 Milliyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ラビのエラハナン・ベック氏と同行したナトゥレイ・カルタ・ユダヤ正教会のメンバーと面会した。ナトゥレイ・カルタ・ユダヤ正教会は、モーセ五書を信じる一方で、反シオニズムであることと知られている。ラビのエラハナン・ベック氏の襟元にあるパレスチナ国旗のブローチも目を引いた。

インターコンチネンタルホテルで記者たちを閉め出して行われた面会は、30分に及んだ。面会には、EU担当大臣で主席交渉官のオメル・チェリキ氏と、大統領府副事務局長で報道官のイブラヒム・カルン氏も出席した。

エルドアン大統領と面会したラビから世界のリーダーたちにメッセージ
アナトリア通信社のニュースによると、エルドアン大統領と面会したラビのエラハナン・ベック氏は、「シオニストの人々に手を貸すことは、ユダヤ人の利益にはらならい。もしユダヤ人たちに手助けしたいと言うのなら、その場合はトルコ大統領がしたようにしなさい。」と述べた。

首都ロンドンのインターコンチネンタルホテルでレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と面会したラビのエラハナン・ベック氏と、同行したナトゥレイ・カルタ・ユダヤ正教会メンバーたちは、ホテルの出口で記者団に説明した。

ラビのベック氏は、イギリスとアメリカ合衆国政府に向けて行った呼びかけで、「イスラエル政府を援助することは、ユダヤ人たちの利益にならないことをわかり、理解しなければならない。」と語った。パレスチナ人のためだけでなく、ただユダヤ人たちのために語った場合でも、今日世界中のユダヤ人たちにとって最も危険な国が、イスラエルであることを強調するベック氏は、次のように続けた。

「シオニストたちに手を貸すことはユダヤ人たちの利益にはならない。ユダヤ人たちを手助けしたいと思うのなら、そのときはトルコ大統領がしたようにしなさい、大使館をそこから引き上げなさい。表にでて、声を出してイスラエル国家に反対することを述べなさい。我々は占領主義者に反対する。我々は地域に平和をもたらしたいのだ。ユダヤ人として我々はイスラエル国家が平和的に、完全に解体されるようにと祈っている。 二つの国家はいらない。一つの国家を。そして地中海からユーフラテス川までパレスチナ人たちが帰還することを支援している。そこでは、ユダヤ人とムスリム人が一緒に平和の中で暮らすことができる。」

■ 「調和の中で、平和の中で」

何年も前、彼の母はふたつの社会が一緒に、平和的にしていたことを語り、近いうちにこれが再び実現することを期待していると言ったラビのベック氏は、「ムスリムたちと、かつてそうだったように、パレスチナで、世界のすべての場所で調和の中、平和の中暮らすことができる。」と述べた。

反シオニズムであると述べたナトゥレイ・カルタのメンバーのシモン・ケイエス氏も、エルドアン大統領が「反ユダヤの態度をとってはいない」とし、歴史の観点から見ても、現在も、トルコがユダヤ人たちに大切に遇してきたと述べた。

シオニストたちが彼らの行動を正当化するために、ユダヤ教を無視しており、そしてそれもまたユダヤ人を名乗って行われていることを強調したケイエス氏は、「本来の真実は、彼らがユダヤ教を代表してはいないということだ。彼らを支持することは、パレスチナ人にとってもユダヤ人にとっても問題を解決しない」と話した。

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( 翻訳者:斎藤 楓 )
( 記事ID:44836 )