アサド政権とクルド系YPG、石油交換で合意?
2018年06月02日付 Milliyet 紙


シリア政権がYPG(人民防衛隊)のテロリストへ軍事干渉の脅しを臭わせたとしても、デリゾールの最大の油田から出る石油はアサド軍の手に移り、引き換えに(テロリストは)4分の3の燃料を入手する。

アナトリア通信はアル・オメル油田に既に何十人もの米軍兵士がいることを報じている。


テロ組織YPG/PKK(クルディスタン労働者党:非合法)とバッシャール・アサド政権は、シリア東部のデリゾール県で組織の占領下にある最大の油田アル・オメルから出る石油の取り決めにおいて合意に至った。

デリゾールにおけるアナトリア通信の信頼性のある情報筋によると、テロ組織YPG/PKKがデリゾールで占領している最大の油田アル・オメルから入手した原油をガソリンと交換で政権の手に渡すことに合意した。

合意の要旨は、YPG/PKKが政権に渡す原油100バレルごとに対し、政権は75バレルのガソリンを渡すというものである。

2017年10月における、テロ組織ISのアル・オメルの油田からの撤退後、何十人もの米兵がYPG/PKKのテロリストの軍から守り地域を保護下に置いた。

情報源は、シリアで最も豊かな油田であると言えるアル・オメルからは日に約15,000バレルの原油が出ると述べた。

アサド政権とYPG/PKKは約1年前にもシリアで同組織が占領したハセケ県の油田から出た原油収入を分配する決定をとっていた。

米国が支援するテロ組織である同組織は、シリアの石油資源の約70%を占領している。

■デリゾールのエネルギー資源

イラク国境にも接するデリゾールは、シリアの最大のエネルギー源をも有している。

街を二分するユーフラテス川の東側には、シリア最大の油田帯である11の油田が存在する。

この油田帯は、大体の計算でシリアのエネルギー源の三分の一を占めるものである。

テロ組織は、デリゾールの北東の農村部にある最大のガス施設とコニコを2017年9月23日に支配下におき、2017年10月22日にはシリア最大の油田帯アル・オメルを占領した。

国内の全石油精製所は既に政府軍の管理下にある。

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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:44865 )