全バハーレ・アーザーディー金貨が2500万リヤールに達した─イラン中銀は市場介入するのか?
2018年06月11日付 Hamshahri 紙
新デザインのバハーレ・アーザーディー金貨のすべてが一時、2500万リヤール[訳注:約65000円、但し本記事より20日後の6月30日の公式レートで換算]を記録した。一方でイラン中央銀行に、この市場に介入する意思があるのかについてはいまだ明らかになっていない。
タスニーム紙によると、長らく金貨の価格は上昇へと向かっており、本日ホルダード月21日[西暦6月11日]には2500万リヤールを記録し、金や金貨市場では再び、新たな莫大な額のレートを目にすることになった、とのことだ。
金貨市場関係者たちは、こうした市場の未来を正確に予測できていない。しかしながら、ここ数日間の金貨の価格は現実的なものではなく、少なくとも400万リヤール[約10400円]はバブル[実勢価格を超えた投機的上昇分]だと誰もが認めていることだ。
金貨市場がバブルとなるのはこれが初めてではない。去年、金貨の価格が顕著に伸びたときは1500万リヤール[同6月30日の公式レート換算で約39000円、実際にはリヤールレートが大幅下落しているので、当時の日本円の価格はより高額であったと予想される]に到達した。銀行の重役や市場関係者たちは300から400万リヤールがバブルだと言及していたが、その後、中銀が[メッリー銀行系列の]促進銀行で金貨の売出しを開始する指示を出していた。
同銀での金貨の売出しは数か月間続き、また中銀は市場へのさらなる介入を目的として、再度、金貨の前売りを一般に向けて行うことを決定した。また、これを鑑みて前売りも数か月にわたって行われた。
しかし、それでも金貨市場は安定には至らなかった。この不安定の最大要因は、金貨市場への流動資産の流入である。高級住宅や高級車の市場で価格が急上昇する一方で、資産家の多くは更なる利益が自分に戻ってくるようにと自身の資産を金(ゴールド)で運用することを好むようになったのだ。
金貨市場での投資は盛んになった。そしてそれは、イラン政府や中銀が自由市場でのドル売買を密輸とみなし、ドル市場の買い手も売り手も統制下におかれた後のことであった。
もちろん最近の価格上昇における今後の金貨市場の相場師の役割を軽視はできない。なぜなら、この活動家こそが日々、買い一色で貨幣市場で価格高騰を引き起こしているからだ。
2500万リヤールの記録が更新されたのち、中銀がこの市場に介入する決定をするのか、しないのかについて注目しなければならない。
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( 翻訳者:SS )
( 記事ID:45011 )