とある日本の宇宙探査機が、珍しい形をした小惑星を近距離から撮影した画像を地球に送信してきた。この宇宙ミッションメンバーの一部のものは、その小惑星の形状を「だんご」の呼び名で知られる日本のお米版クーフテ[訳注:クーフテは肉団子を意味するペルシア語]に似ていると説明している。
BBCによれば、宇宙探査機「はやぶさ2」は「リュウグウ」と呼ばれる小惑星の調査及び研究にあたり、その土壌と石のサンプルを採取して地球に持ち帰るため、2014年に宇宙に打ち上げられた。
この探査機は現在リュウグウから215km離れたところにおり、西暦の6月27日ごろにリュウグウの上空に到達する予定だ。この小惑星に接近するにつれ、はやぶさ2は徐々にぼんやりとした小惑星の姿を捉え、地上に送信してきた。日本のプロジェクトコントロールセンターの一員によると、その画像は日本人の間でよく知られているお米のクーフテ(だんご)にそっくりだという[その後のJAXAの続報では「そろばんの珠」型とされた]。
しかし画像の倍率をあげ、より細密に解析してみると、小惑星の表面は数々のくぼみと裂け目に覆われていることがわかった。この小惑星は逆周り、つまり地球や太陽の軌道とは逆向きに自転しているのである。
西暦の6月27日、日本の宇宙研究機構JAXAに属する宇宙探査機はやぶさ2は、小惑星までの距離20kmのところに達し、そこから1年半かけて小惑星の探査にあたる。その間、いくつかの着陸機を小惑星上に送り込み、リュウグウの掘削と、岩石のサンプル採取のための爆破装置を使用することになっている。
2019年の12月にこの探査機は小惑星から離れ、地球への帰還のために2020年まで復路を旅する。宇宙探査機はやぶさの初号機は2003年に宇宙に打ち上げられ、小惑星イトカワに向けて旅立ち、また地球へ帰還することになっていた。しかし技術的な問題が生じ、正確な任務の遂行が妨げられた。例えば地球との通信が途絶したことで、果たして宇宙船がサンプル採取に成功したのかどうかを専門家が知ることができなくなってしまったのである。結局この宇宙船は2010年にほんのわずかな衛星の土埃を携えて地球に帰還したのであった。
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( 翻訳者:EK )
( 記事ID:45190 )