在トルコ米国大使館に銃弾
2018年08月22日付 Cumhuriyet 紙


アンカラの在トルコ米大使館に向けて6発の銃弾が発砲された事件で前科のあるアフメト・チェリクテンとオスマン・ギュンダシュは発砲の際に使った車両の中でアルコールを摂取しており、そして犯行に及んだことが判明している。チェリクテン容疑者は「最近のドル高騰と米大統領の説明に怒りを覚え、犯行を決意した」と話している。

アンカラの在トルコ米大使館に6発の銃弾を撃ち込んだチェリクテン容疑者は傷害といった3件の前科を持ち、友人で共犯のギュンダシュ容疑者は、不作為の傷害、薬物、脅迫、自動車窃盗、作為による傷害など6件の前科を持っており、現在2人の容疑について調査中である。

■テロとの繋がりはない

ヒュリイェット紙のフェヴズィ・クズルコユン記者によれば、捜査を進めているのはテロ対策局ではなく、公安当局である。容疑者と組織との関わり合いは特定されなかった。諜報機関は容疑者が「(社会に対する)混乱と挑発」を狙い、他者からの指示やあるいはテロ組織との繋がりがあるかどうかについて調査を続行中であるが、これまでのところ何の証拠もつかんでいない。この件で容疑者の携帯電話やソーシャルメディアのアカウントも現在調査中である。

■誰の影響もない

大使館への発砲のために使われた直径9ミリの無許可のピストルは、他の事件でも使用していないかを調べるために警察の調査研究施設に送られた。チェリクテン容疑者は発砲を行い、ギュンダシュ容疑者は車の運転を行っていたことが確認された。容疑者は逃走の際に「06 BDP 502」のナンバープレートの車両を使っており、ギュンダシュ容疑者の所有するものである。チェリクテン容疑者は最初の聴取で次のように語った。

■「ドル高騰とトランプの説明に怒っている」

「オスマンに電話して2人で会った。それから我々は車を運転し、車内で酒を飲み始めた。最近のドル危機でアメリカがトルコに行った脅迫、米大統領の説明について話していた。我々は酒を飲んでいたこともあり怒りが高じ、米大使館へ発砲することにした。飲酒を続ける中、大使館ビルの正面から発砲することにした。 我々に指示したり、指導したり、唆したりしている人物は誰もいない。最近の出来事に怒りを覚えており、自らこのようなことをしようと決意した。」 調査中の容疑者は今日司法当局に送致されるという。

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( 翻訳者:本岡篤也 )
( 記事ID:45256 )