ヴァン湖保全法の成立と、ヴァン湖の美しさへの関心を高めることを目指すヴァン湖活動家委員会のメンバーが、シュプハン山を登山中に、1959年に墜落したイギリス航空機の一部を発見した。
ヴァン湖の美しさへ関心を高め、ヴァン湖保全法を成立させようと、数年間様々な活動を行っているヴァン湖活動家委員会のメンバーは、シュプハン山へ4度目の登頂を目指した。全員がボランティアで構成される23人のチームは、標高4,058メートルと、トルコで3番目に高い山であるシュプハン山の頂上へ到達した。活動家たちは山頂でトルコ国旗の他、「ヴァン湖はただひとつ。ヴァン湖は青く清いままあれ」と書かれたプラカードを掲げた。
シュプハン山の山頂に到達した活動家たちは、雪で閉ざされた山頂で、1959年4月23日に墜落したイギリスの航空機のエンジンと機体の一部を発見し、持っていた携帯電話のカメラで機体の一部を撮影した。
この飛行機の搭乗者14名のうち救出されたものはおらず、困難な捜索活動の後、救援隊は数日後、墜落地点に到達した。
ヴァン湖活動家委員会のエルドアン・オゼル会長は、ヴァン湖への関心を高めるために登ったシュプハン山で、飛行機の一部を氷河の下に見つけたとして次のように語った。
「航空機の機体の一部は山頂の氷河の下にあります。大きな氷河のある場所にできた湖が干上がって、航空機のエンジンが見えました。シュプハン山の頂上にある氷河だけでなく、航空機の一部がそこで見えたことは、私たちを大変驚かせました。この山頂では氷河も、航空機の一部もはっきりと見ることができます。」
■14人が死亡
アブロ社製のエンジンを4機搭載したG-AGRHと称されるアブロ・スーパートレイダーⅣ型機は、イギリスの首都ロンドンからバーレーンへ向かう途中、1959年4月23日にビトリスのアディルジェヴァズ郡に位置するシュプハン山へ墜落した。アンカラで給油した後、消息を絶った同機が積んでいた貨物についても、何年も様々な憶測が流れた。気象条件により、機体の残骸にたどり着けたのは墜落から何日も経った後だった。機体に乗っていた14人の搭乗員のうち救出されたものはいなかった。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:45297 )