アメリカからPKK/PYDへ、さらに250トラック分の武器供与
2018年09月19日付 Hurriyet 紙


イドリブ県におけるアサド政権の地域攻撃計画がトルコとロシアの間で交わされた合意によって止められた一方で、シリアにおけるイスラム国の手中にある最重要な地域であるハジンに向けてのシリア民主軍の軍事行動が急速に進んでいる。 シリア民主軍は、アメリカがトラック250台分の重兵器と各種の兵士の装備を供与したことを発表した。

シリアでの反政府組織の監視下にあるイドリブ県に関して、先週の月曜日にトルコとロシアの間でシリア政府の包括的な軍事行動を延期させるとの合意があった一方で、テロ組織イスラム国の手中にある最重要地域である、ハジン郡の周辺における衝突が激化した。最も多くの部分を、テロ組織のクルディスタン労働者党(PKK)のシリアの分派であるクルド人民防衛隊(YPG)が構成しているシリア民主軍と結びついた勢力はアメリカを初めとする連合の援助によってこの地域での軍事行動を加速させている。

■「私たちは重火器を得た」

ロシアのスプートニク通信社のサイトに話したシリア民主軍のキノ・ガブリエル報道官はアメリカと連合勢力がイスラム国との戦闘において自分たちへと兵器の援助をしたことを述べた。このことに関連して、スプートニク通信に話したシリア民主軍以外の関係者も先日、兵器が届いたことを話し、以下のように述べた。「アメリカはハジンでの軍事行動を理由に私たちへとHummer社の装甲車とともに重火器を送った。彼らはトラック250台分の武器と装甲車を送った。私たちへと送られた武器の中には自動式ライフル銃、迫撃砲そして軽火器もある。武器とハマー装甲車は北イラクから陸路でセメルカ国境門から運ばれた。そこからデリゾールの東のイスラム国を掃討している地域へと送られた。ハジンでの軍事行動のために私たちにはより多くの武器が必要である。なぜなら、ハジンはイスラム国の手にある最後の地域でありそのためイスラム国は強く抵抗するだろう。私たちがイスラム国のテロを終わらせるためにより多くの重火器と装甲車が必要である。」   

■アメリカとフランスが援助している。

シリアの東にある石油で潤うデリゾール県の地元の情報筋から得た情報によると、テロ組織のYPG/PKKとイスラム国の間で9月11日から始まった衝突はハジン郡とともにシュセ、バーオズとシーフェ町へと一直線に広がりながら、激しく続いている。アナドル通信の情報によるとYPG/PKKはアメリカとフランスの援助により当該の戦線への地上での攻撃を用意している。

■57人のクルド人民防衛隊員が死んだ

爆弾を積んだ車が攻撃され、これまでに57人のYPG/PKKのテロリストたちが死んだ。YPG/PKKはハジンとシュセの都市の中心を手に入れるために一連の攻撃を行った。イスラム国のメンバーは衝突が始まったあと、彼らの家族をシーフェの町へと送った。一方で地方の情報筋はYPG/PKKの攻撃から逃げた約1000人の市民はハジンに建てられたキャンプで困難な状況の中生活しているという情報を与えた。

■情報ノート

シリア民主軍へと送られた武器がハジンでイスラム国に対して使われたと明らかにされているが、アンカラ政府はこの武器がYPGによってトルコに対して使われるリスクを強調している。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はアメリカ政府がYPGに対して今までにトラック5千台分と輸送機2千機分の武器を送ったことを述べた。

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( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:45403 )