エジプト:政府はグローバル・イスラーム国債の発行を計画 (1/2)
2018年10月17日付 al-Hayat 紙
■エジプトはグローバル・イスラーム国債の発行を計画
【カイロ:マールシール・ナスル】
エジプトのムハンマド・マイート財務相は昨日(10月16日)、エジプトが2019-2020年財政年度の間にグローバル・イスラーム国債を発行する計画だと公表した。発行の予定されているイスラーム国債は、エジプト国債への新たな投資家層(の関心)を引き寄せている。
電子紙『エンタープライズ』は昨日(16日)、匿名の政府情報筋の話として以下の旨を報じていた。エジプト財務省は、2019年中に、初のグローバル・イスラーム国債を発行するため、新たな法律を可決するつもりで、エジプトは2022年までに、様々な通貨を組み合わせた200億ドル相当の債権の発行を目指しているという。マイート財務相は『ロイター通信』への説明の中で「我々は、2019-2020年財政年度中にイスラーム国債の発行をすることを計画している」と述べた。エジプトの対外債務は6月末時点で926.4億ドルに達しており、年間ベースで17.2%の増加だ。
また、エジプトと欧州復興開発銀行は、2億1400万ユーロの合意を交わした。キッチナー排水路プロジェクトへの投資を通してインフラ整備の支援をすることが目的だ。サハル・ナスル投資・国際協力相は「このプロジェクトは国際金融機関の支援を得ており、欧州復興開発銀行はこのプロジェクトで1億4830万ユーロを拠出している。加えて、近隣諸国の投資機関からのグラントが4600万ユーロあるため、このプロジェクトの総額は4億0000万ユーロに達する」と話した。さらにナセル大臣は、本プロジェクトは3つの軸から成ることを明らかにした:生活排水の集水と処理、不燃ごみの管理、排水管インフラの再整備の3つだ。
また、『ロイター通信』が実施した世論調査(11人の経済識者含む)によると、7月から始まった今年度のエジプト経済は、5.3%成長するとされている。それと同時に観光部門は徐々に回復しており、投資見通しも改善している。中期予想は7月に行われた世論調査の5.2%より若干増加したが、政府の目標の5.8%には及ばなかった。
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( 翻訳者: 中鉢夏輝 )
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