4カ国シリア問題首脳会議は、ロシア、ドイツ、フランスが参加して、今日（27日）イスタンブルで開催される。首脳会議に先立ち、チャヴシュオール外相とアカル国防相は、それぞれロシアの外相および国防相と会談した。首脳らを乗せた飛行機がイスタンブルに着陸した後、ヴァフデッティン宮殿でエルドアン大統領主催による二者会談が行われた。歴史的なサミットは先程始まった。詳細は以下の通り。

ヴァフデッティン宮殿で行われた首脳会議には、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が出席する。スタファン・デ・ミストゥラ国連シリア特別代表も会議に出席し、首脳らに提案を行う予定だ。

■メルケル・プーチン・マクロンがイスタンブルに

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、シリア問題に関する4カ国首脳会議に出席するため、専用機でイスタンブルを訪れた。ヴァスィプ・シャーヒン・イスタンブル知事、メヴリュト・ウイサル広域市長他関係者らが、アタテュルク空港政府迎賓館でメルケル首相を迎えた。ロシア大統領は、メルケル首相に続く2番めの首脳としてイスタンブルに到着した。マクロン大統領の飛行機もイスタンブルに着陸した。

首脳らは、飛行機がイスタンブルに着陸した後、ヴァフデッティン宮殿に移った。エルドアン大統領は、ヴァフデッティン宮殿で、メルケル首相、プーチン大統領、マクロン大統領と二者会談を行った。

■4カ国サミットの前に重要な会談

4カ国首脳会議に先立ち、メヴリュト・チャヴシュオール外相とロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相の二者間とそれぞれの代表団の間での会談が行われた。フルスィ・アカル国防相も首脳会議に先立ちロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と一堂に会し、イドリブの最新の状況をはじめとして地域の安全保障について会談した。

■プーチン大統領、マクロン大統領と電話会談

クレムリンの発表によると、ウラジーミル・プーチン大統領とフランスのマクロン大統領は、首脳会議に先立ち電話で会談を行ったという。

■シリア危機に重要な1歩

シリア問題に関する4カ国首脳会議は、シリア危機における政治的解決に向けた前進という観点から重要な1歩となる。トルコは、イドリブに関してヨーロッパの安全にとっても重要な1歩を踏み出すことに成功した。ソチ協議の調印から1週間を経て開催されたエルドアン・メルケル会談の具体的な成果の1つが、この4カ国首脳会議招聘の発表となった。

この段階で、アスタナ会議の収穫がジュネーヴに移されることが必要となり、シリアでの政治的解決は、いずれにしてもより広範の参加によるプラットフォームで達成されることになるだろう。

■恒久的解決のために共通の努力

イブラヒム・カルン大統領府報道官は、「首脳会議で現地の状況やイドリブ合意、政治的プロセスをはじめとして、シリア議論があらゆる方法で着手されることと議論に恒久的な解決法が見つけられることに向けた共通の努力に歩み寄ることが期待される」と述べた。

■議題は？

シリア問題に関する4カ国首脳会議の主要議題は、イドリブでの停戦実現とシリア危機への政治的解決のための共通の努力となった。トルコは、どれほどアメリカとヨーロッパのYPG/PKKに関する態度を不快に思っていたとしても、シリアにおける政治的解決についてこの問題の当事者とより近い位置にいる。

■イドリブに続きシリアでも政治的解決を

首脳会議で、イドリブ以外に話し合われることが期待されている第2の議題は、シリアにおける政治的解決だ。政治的解決プロセスは現在、憲法委員会と、より限定的なチームとなることが計画されている憲法委員会の設立の段階で止められている。4カ国サミット招聘の数日前、2018年10月23日にモスクワで一同に会したトルコ、ロシア、イラン、国連シリア特別代表によって調整が行われ、シリア憲法委員会の設立に向けた試みの加速について合意に到達した。イスタンブルでの4カ国首脳会議でも、シリアのための憲法委員会設置について決定がなされることは、政治的解決における前進という観点から重要な1歩となる。

■国連：歓迎する

国連人道問題調整事務所（OCHA）のジェンス・ラーク報道官は会見を行い、イスタンブルで行われる首脳会議はシリアにとって重要であると述べた。報道官は、国連がシリアの市民に向けた人道支援を届けることが政治的進展につながると強調し、「私としては、強力な国々が一堂に会した意味のある会談であり、我々は、（首脳会議が）イドリブとシリア全土における危機に政治的・平和的解決を見出すことに寄与することを望んでいる」と述べた。

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（ 翻訳者:永山明子 ）
（ 記事ID:45641 )