アーモリー・ラーリージャニー司法府長官、競技場への女性の立ち入りをイスラーム法上の禁止事項と認めず(2)
2018年10月24日付 Hamshahri 紙
(1からの続き)
サーデグ・アーモリー・ラーリージャーニー司法府長官は、女性の競技場への立ち入りに関する解決策について、健全な空間の樹立と管理を提起し、以下のように述べた。「女性の自由なスポーツ観戦に関する問題の解決手段は、神の教えと対峙するものではなく、むしろ健全な管理を行うことにより、イスラーム法的・倫理的に禁止されないような女性たちの競技場立入の道を開くことを各機関の責任者たちに要求すべきものである。もちろんスポーツチーム、そのファン、一般の人々も、女性の尊敬に基づく競技場立ち入りへの道を開く者としての役割を担うべきである。」
彼は女性たちによるスポーツの名誉獲得について言及しこのように述べた。「一部の種目では、スポーツの規定により肌を見せる競技があり、そのような種目では女性の参加は制限されている。だが、責任者たちの不断の努力により、肌を見せない衣服がデザインされその着用が公式化された。そのため現在では様々な競技に女性が参加し、名誉あるメダルを獲得している。
ラーリージャーニー師曰く、「知識を以て罪の道を拓いてはならない。責任者たちは競技場で女性たちが利益を享受し、適切に利用できる道を拓かねばならず、かつ自らの責任を果たすことで、宗教上の基準と宗教権威を攻撃してはならない。」
彼はまた、以下のようにも述べた。「何の利益にもならないだけでなく女性の立ち入りの弊害で終わってしまうような論拠の弱い推論を、女性を競技場へ入れるために述べる者もいる。中でも、『別の場所ではもっと大きな罪が起こっているのだから、ここでも障害にはならない。』あるいは『イラン国営放送でこの試合が放送されるのだから女性の競技場での試合観戦も問題ない。』と言う者もいる。この類の者たちは、別の場所で罪が存在するからと言って、ここでの罪が許されるわけでもなく、また、イラン国営放送が女性の競技場への立ち入りに何の権限もないということを考慮に入れていないのだ。
ラーリージャーニー師は「会場への女性の立ち入りに関する政治的介入は、社会の公共的空間の弊害となる。女性は社会の重要な一部であり、彼女らにも娯楽や気晴らしが必要である。それゆえ、女性によるスポーツチームや活動への参加は、責任者たちが考慮すべきことであり、彼女たちがイスラーム法に適った形で競技場に入る方法を見つけなければならない。この件に関して打つ手はあるはずだ。」と説明した。
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( 翻訳者:A.S. )
( 記事ID:45836 )