ソフラーブ・セペフリー生誕90周年記念コレクションの発表
2018年11月04日付 Hamshahri 紙
ソフラーブ・セペフリー文化プロジェクト責任者アリーレザー・アズィーズィー氏は、『わたし、ソフラーブ・セペフリー』コレクションの枠組みで、数年間の研究と情報蒐集を経て、彼の生誕90周年に合わせて発表されるコレクションの進捗と成果について述べた。
ISNA[イラン学生通信]によれば、同プロジェクト責任者アズィーズィー氏は、このコレクションの蒐集に関して次のように述べた。「以前からなされてきた計画にそって集められてきたコレクションは、イラン北部のマフムードアーバードという都市にあるディーディー博物館の収蔵品として収められてきた。『わたし、ソフラーブ・セペフリー』コレクション・プロジェクトを遂行した8年間の活動を鑑みれば、このコレクションは、そこにみられる多様な文化領域やアーティストたちの参加規模という点から、壮大な文化プロジェクトとなっている。」
彼は次のように加えた。「2011年[イラン暦1390年]に、私はセペフリーの家族に初めて会う機会があった。それがきっかけとなり、この壮大なプロジェクトが始まった。今年か来年の始めまでに、我々はこの成果の発表を始めたいと思っている。実際この8年間、我々はこのプロジェクトに没頭してきた。コレクション内の様々な部門で、多様で膨大な成果物を、まさに8つに、それはセペフリーの詩集『八詩集
Hasht Ketāb』から来ている「8」という象徴的な数字によって分類する。つまり、8つのテーマから成る本、8つのテーマを持つ音声・音楽アルバム、そして8タイトルの映画というように。」
彼はさらに、「このコレクションに付随して、セペフリー生誕90周年に合わせて、セペフリーに関して全て異なる視点を描いた初心者の部、青年部、中高年の部といった3つの部から成る我が国が誇る芸術家セペフリーを題材とした90点の作品を展示した展覧会を行なった」と述べ、「この生誕90年を記念して展示した90点は、一つの文化的空間のなかで、多様性を示しているはずだ。これは、ソフラーブ・セペフリー記念センター本部が昨年行った研究によって実現したものだ。」
アズィーズィー氏は、次のように述べた。「サドリー・ハーシェミー博士とカーゼミヤーン教授、そして私は、この運営マネジメントを担当した。我々はこの式典プロジェクトについて、我が国の優秀な人材から成る8人の助言や指導を受けた。それは、5人の学術スタッフと3人の運営スタッフから構成されている。モハンマドアリー・サッジャーディーはドキュメンタリー部門を担当し、ピールーズ・アルジョマンドは音楽部門を、メフディー・ホセイニーは具象芸術部門を、ジャヴァード・ヤフヤヴィーはこのコレクションの広報を担当し、レイリー・キャリーマーンは文学研究委員会の一員であり、マヌーチェフル・モオタバルは我が国の信頼できる画家の一人である。それらの作品は展覧会にも展示されている。」
アズィーズィー氏は、2011年[イラン暦1390年]年から始まった企画のなかで、300人から情報を得たという。そのうち150人と録画をしながらインタビューを行い、一部の記録は紛失してしまったと述べつつ、次のように語った。「我々は、たった一夜でもソフラーブ・セペフリーとともに友誼を交わした人物がいたのなら、その人の思い出を企画に収めようと努めた。もちろん、そういった人たちの多くは、彼の親しい友人か親族であった。」
アズィーズィー氏は次のように続けた。「『セペフリーと呼んだのはどこの誰?』は、我々のドキュメンタリー映画作品の一つである。このコレクションには、セペフリーに関する口承文化、テクスト、そして映像の文化が存在している。我々は二冊の本を準備した。一つは、セペフリーの最年長の甥メフディー・ガラーチェダーギー氏による『おじさん・ソフラーブ』という作品である。タイトルがこうなった理由は、セペフリーの甥たちが皆、彼を「おじさん」と呼んでいたからだ。二冊目の本は、セペフリーの昔の同級生であるモハンマド・フィルスーフィー氏の作品である。この著作では、一人の同級生からみたセペフリーが語られている。」
彼は次のように続けた。「このコレクションに含まれる他の本に、ソフラーブと友人の間で交わした手紙をまとめた書簡集がある。また、『孤独、それだけ』では、108点のソフラーブの孤独に関する作品を集めた。そして、もう一つの著作『私とソフラーブ・ハーンと彼を知る人々』は、私が執筆した。これは、この8年間で350人ものの人と関わった私の経験をまとめたものだ。メフディー・ホセイニーによって蒐集されたソフラーブ・セペフリーの絵画コレクションやセペフリーのスケッチもこのコレクションに含まれる。このコレクションに存在する歴史的観点から、もっともその一部はすでに他で出版されているかもしれないが、つまりソフラーブ生誕90周年における彼の思想というテーマで、反響を呼ぶことを願っている。」
彼は続けて、このコレクションに含まれる音楽アルバムについて次のように述べた。「俳優や歌手からなる6人が声優を務め、このコレクションの朗読を行った。彼らは、ジョージ・ペトロスィー、アミール・アーガーイー、ファルロッフ・ネエマティー、マスウード・ラーイェガーン、ローヤー・ティムーリヤーン、そしてアミーン・ターロフである。同様に、このBGMの作曲には、ピールーズ・アルジョマンド、ベフザード・アバディー、アーリヤー・アズィーミーネジャードといった人たちが携わった。」
彼は次のように加えた。「生誕90周年の目標は、ミニチュアモデルやアルバムの一部を展示することであった。ディーディー博物館の展示の特徴のひとつも、コレクション『わたし、ソフラーブ・セペフリー』のなかの90点の作品に着手したということだった。それに携わったアーティストたちも開会式典に参加した。」
アズィーズィー氏は、このコレクションに携わった他のアーティストたちに触れ、次のように語った。「展覧会のポスターは、ボゾルグメフル・ホセインプールが手がけ、生誕90周年記念のポスターは、モハンマド・アフサーイーが、ロゴデザインはクーシャー・ムーサヴィーが、コレクションのロゴはサイード・ナッガーシヤーンが手がけた。」
彼は最後に次のように述べた。「ソフラーブという人物の精神は、彼のすべての詩と絵画のなかに存在していると言われてきた。しかし我々がこの8年の研究と情報蒐集の後に、セペフリーについて言うことのできることといえば、ソフラーブの人物像は、失われた部分があり、決して完成することはない、ということだ。このコレクションが流布されることで、ソフラーブに関する多くの視点が理解されることを願っている。なぜなら彼は、作品のみならず、優れた名誉ある人物でもある、卓越した芸術家の一人なのだから。」
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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:45903 )