高速鉄道事故でなくなった人々の物語
2018年12月14日付 Cumhuriyet 紙


アンカラのイェニマハッレ郡にあるマルシャンディズ駅で、首都からコンヤへ向かう高速列車と、同じ路線で運行していた点検車両とが衝突した。命を失った9人の中には熟練の技師や医療関係者、大学教授もいた。

アンカラ広域市検察局は、この事故で86人が負傷したことを明らかにした。
アンカラのイェニマハッレ郡にあるマルシャンディズ駅で、首都からコンヤへ行く高速列車が、同じ路線で運行する点検車両と衝突した。この結果9人が命を落とし、86人が負傷した。

事故で亡くなったのは、技師のアーデム・ヤシャルさん、フルスィ・ベレルさん、カーディル・ウナルさん、そして乗客のユスフ・イェティムさん、タフスィン・エルタシュさん、アリフ・カハン・エルティキさん、ベラヒッディン・アルバイラクさん、キュブラ・ユルマズさんとエブル・エルデム・エルサンさんだ。
我々は亡くなった人々の物語を集めた。

■フルスィ・ボレルさん

事故では3人の技師が命を落とし、トカト出身のフルスィ・ボレルさんもその一人である。
デミロレン通信社(DHA)はボレルさんがTCDDで11年間技師として働いていたと伝えた。トカトの中心に近いウズモレン町で暮らしていたボレルさんは二児の父親であった。

■ベラヒッディン・アルバイラク教授

アンカラ大学理学部教授のベラヒッディン・アルバイラク博士(53)はコンヤ科学センターで予定されていた講演に出席するため列車を利用した。天文学やロボットの未来などのテーマで、子どもたちに向けた講演を行う予定だった。ベラヒッディン・アルバイラクさんの妻もしばらく前に亡くなっているという。アルバイラクさんの為に金曜日、大学では式典が行われる。

■キュブラ・ユルマズさん

ウスパルタ出身で生体医工学技師のクブラ・ユルマズさんは家族と共にアンカラで暮らしていた。
地元メディアによると、ユゥルマズさんはアンカラからコンヤへ働きに来た際に事故で命を失ったという。
生体医工学協会の理事会も、僚友の為に追悼のメッセージを表明した。

■アーデム・ヤシャルさん

地元メディアによると、アーデム・ヤシャルさんは機械工で、チャンクル県シャーバノズ郡に戸籍を持つ。ヤシャルさんは既婚で二児の父親であった。

■ユスフ・イェティムさん

来る3月31日に行われる地方選挙で、シャンルウルファ県ボゾヴァ郡のHDPからの候補者であったユスフ・イェティムさんも事故に遭った電車に乗っていた。
イェティムさんは27期シャンルウルファ選出議員の候補者でもあった。
1965年にシャンルウルファで生まれたイェティムさんは既婚、一児の父であり、以前複数の省庁でコンサルタントをしていたという。

■タフスィン・エルタシュさん

エルタシュさん(48)はコンヤのメディジャナ病院で小児科医師として勤務していた。
ディヤルバクル県クルプ郡に戸籍を持つエルタシュさんはアンカラで暮らしていた。
アナドル通信社によると、エルタシュさんは病院の新生児集中治療大学での勤務のため、朝方家を出たという。

■カーディル・ウナルさん

ウナルさんは高速鉄道が衝突した点検車両の機械工であった。

この他、事故で命を失った二人は、エブル・エルデム・エルサンさんとアリフ・カハン・エルティクさんだった。

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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:45919 )