イエメン:中央銀行が為替レートを調整
2018年11月20日付 al-Hayat 紙

■イエメン中央銀行はリヤールの為替レートを調整

【アデン:ジャマール・ムハンマド】

イエメン中央銀行は昨日、外国為替市場で国内通貨が継続的に回復する状況の中、1ドルあたり548-570リアルに為替レートを調整したと明かした。

また同銀行の総裁でアデン(南部)を拠点とするムハンマド・マンスール・ザマーム氏は昨日の報道声明の中で、「基礎物品に係るサウジの委託に対する信任状の保証のために為替レートの調整を行なった。これは8回目の支払いから始まる」と述べ、通貨供給の適切な管理を含む同行の措置について触れた。

イエメン通貨は1ドル750リアルを超えた後、数ヶ月前から590-630リアルを推移する高い水準にあった。それにもかかわらず基礎物資、食料品、衣料品、石油派生製品の値段は下がらなかった。そのため卸売業者と小売業者は1ドルあたり800リアルに近いレートで未だ商品を販売している。

サウジアラビア、アラブ首長国連邦、米国、英国の各国は、今月半ばにリヤドで開かれた会議で以下の点で合意している。通貨を安定させる追加措置を取ることへの合意を目的とした技術・諮問委員会を設置し、これを毎月開催する。また、外貨流入の管理強化、経済、イエメン政府による経済面でのかじ取りへの支援である。

4カ国は合同声明で、国際金融公社の一環としてイエメン中央銀行の監督下で貿易円滑化プログラムを設置することを支援し、信頼構築に係る経済措置を担当する国連特使の努力への支援を強化することで合意した。また、包括的な経済改革の実行に関してイエメン政府に支援を提供することでも合意がなされた。経済改革には2014年のイエメン政府の賃金表に基づいた公務員への賃金支払いを含む。

上記の4カ国は、今次の取り決めがイエメンへの公式な経済強化とイエメン国民の購買能力の改善を目的にしていることを確認した。

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( 翻訳者:佐藤祐朔 )
( 記事ID:45963 )