エジプト:バス爆発の犠牲者に関する元軍事司令官の発言が波紋を広げる
2018年12月29日付 al-Quds al-Arabi紙

■エジプトの元軍事司令官が「おかげさまで、ハラム地区で爆破されたバスには欧米人が乗っていなかった」と発言

【本紙】

エジプトの元軍事司令官で内務大臣補佐も務めたファールーク・マクラヒー氏がバス爆発についての心情を明らかにしたことを受けて、SNS上での議論に火が点いた。というのも、同氏は今回の爆破事件について「(爆破された)バスには欧米人が乗っていると考えていたテロリストらの予想に反して、おかげさまでバスに乗っていたのは我々と友好関係および強固な関係を結んでいるフィリピン人だった」と述べたのだ。

実際は、犠牲者はフィリピン人ではない。ギザ県のピラミッド付近で、金曜日(28日)夕方に発生した旅行者を乗せたバスを狙った即席爆発装置(IED)の爆発の犠牲者は、ベトナム人旅行者3人とエジプト人ガイド1人であり、その他10人の負傷者が出た。

エジプトの民間チャンネル『ラーフィディーン』の電話インタビューにおいて、同氏はバス爆発について、「国外では『ラッパ』が騒がしく報道を行っており、『エジプトは安全ではなく、旅行者は来るべきでない』という旨のニュースを発信している」と評した。

また、同氏は「敵と地獄の犬畜生(注)、そして邪悪な民とテロリストの同胞がこの犯罪行為を実行している。その目的は旅行者ではなくクリスマスと新年に世界的な衝撃を与えることだ」と続けた。

さらに、「ハラム地区で起きた事件は取るに足らない子供が起こした、つまり11歳か12歳の子供がIEDを非常に混雑した通りの壁に仕掛けたのであり、これを(事前に)発見することは難しかったと」述べた。

(注):もとはハワーリジュ派に対する蔑称であったが、現代においては自派以外、あるいは異端だと考えるムスリムを不信仰者として糾弾する際にこの表現が使用される。

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(翻訳者:松浦孝祐)
(記事ID:46008)