エジプト:”♯ThisIsEgypt” テロに屈することなくエジプトの魅力を発信
2018年12月30日付 al-Hayat 紙
エジプト観光
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■エジプト:“ThisIsEgypt”…観光に対するテロの影響に立ち向かう国民の奮闘

【カイロ:リハーブ・アリワ】

金曜(28日)にカイロ南部でベトナム人観光客を乗せたバスを標的にしたテロ事件の現場写真がSNSに上げられ、バスの骨組みとそれに付着した血痕を映した写真が出回る中、“#ThisIsEgypt”というハッシュタグを通じてエジプトの素晴らしい場所を映した写真や映像がSNS上で拡散された。

テロ事件では、観光客3名とツアーガイド1名の計4名が殺害された。

エジプトの観光名所およびそこを世界的なスターが訪れた際の晴れやかな写真や、自身がこうした場所や海沿いのリゾート地に行った時の写真が、テロ事件の陰鬱とした写真に対抗するようにしてネット空間上に拡散された。この現象は、テロとの闘いへの積極的な参加の必要性に対する国民意識の高まりを反映している。

このハッシュタグでツイートした人の大半は一般市民だ。この数年間で彼らのセキュリティーに対する意識は向上し、新たなテロの標的が出てくると同時にこれに対する対抗手段を考えるようになった。キリスト教徒が標的にされた際には、国家が一つであること、「テロは宗教とは無縁である」ことがすぐさま叫ばれ、宗派を利用したいかなる試みも論駁しようと行動が起こされる。そして、観光客が標的にされた際には、エジプトの素晴らしさを伝える写真や映像とともに、「エジプトは安全」や「これこそがエジプト」といった標語を用いて、事件が観光にもたらし得るあらゆる副次的影響の収束が図られる。

このハッシュタグに参加した女性の一人ワラー・ハワーリー氏は、「エジプトは神がこの地に姿を現すことを選んだ土地である。どうしてテロリストごときがこの地を手中に収められようか」と発言している。一方、大半の人々はファラオの神殿やナイル・クルーズ、教会、宮殿、海沿いの街並みの写真を投稿するにとどまっている。

エジプト南部の観光地について、ルクソールとアスワンの二県では、今回のテロ事件に関係なく観光業の動きはいつも通りだという。エジプト文化観光協会のムハンマド・オスマーン副会長は、ルクソール駐在の本紙特派員の取材に対して、観光地に赴く観光客の動きに今回の事件の影響は見られないと述べ、旅行会社はいつも通り団体観光客の訪問プログラムを実施し続けていると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:46009 )