ヴァン県チャルドゥラン郡で猛威をふるうシベリア寒気に一匹の狐が犠牲となった。
先週からトルコ全土に被害を与えている寒気は、ヴァン県チャルドゥラン郡でも生活に影響を及ぼしている。驚異的な寒さの被害を受けたチャルドゥラン郡では一匹の狐が犠牲となった。標高2050メートルにもなる同郡では、日中気温はマイナス25からマイナス15度、夜間気温はマイナス40~35度にもなる。
郡の中心部から5キロメートルほど離れた、テンドゥレキ山から流れる溶岩の合間にある郡のゴミ捨て場へ、餌を求めてやってきた狐が凍死した。そしてゴミ捨てのため訪れた郡職員によって発見された凍ったこの狐は同情を集めている。
チャルドゥラン郡は人が暮らしている場所としてはトルコで最も寒いと語るケレム・チュナルジュ氏は、「この寒気は比べるものがない。その証拠が寒さで凍死してしまったこの野生の狐だ。今年の寒気はチャルドゥラン郡の暮らしに深刻な影響を及ぼしている。郡から5キロ離れたゴミ捨て場に餌を求めてやってきた狐も凍りつくような状況だ。マイナス40~35度にまで及ぶ寒気は暮らしにも被害がある。トルコの最寒冷地としてはエルズルム、カルスそしてアルダハンが知られるが、この狐からも明らかなように一番寒いのはチャルドゥランだ。うちの郡はいつも一位で、これがその証拠。動物すら寒さで凍り付いてしまうよう気象状況だ」と話した。
冬の到来に伴い、市民の生活が深刻な状況に陥らないようチャルドゥラン郡庁が講じている、雪害対策・緊急サポートデスクではスタッフが週7日24時間体制で稼働しており、市民から高い評価を得ている。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:46101 )