国境から32キロの幅と、トルコ・シリア国境沿いに460キロの範囲を含む安全保障地域問題について、最近国民も注意を払い始めた。では、安全保障地帯はどこになるのか。トルコにとっての重要性は何か。
アナトリア通信社の地図予想によれば、トルコ・シリア国境から32kmの幅に設置される地域は、460キロに渡る線状である。ラッカとハケセの北部の居住地区を含む安全保障地域は、西から東にサッリーン、アイン・イーサー北部、スルク、ラースルアイン、テル・タムル北部、ダルバスィヤ、アームダ、カミスィリ、ヴェルディイイェ、テル・ハミース、カフタニイイェ、イェルビイイェ、マーリキイェを通過する。
シュユーフ・タフターニー、アインアッアラブ(コバーニ)、テル・アブヤド、デルベスィイェ、アームダ、カフタニイイェ、ジェヴァディイェ、マーリキイェ郡は、行政的に完全にこの境界線の内側に位置する。境界線は、西部のマンビジュ東部のサジュル河岸から始まる。マンビジュ郡の中心は、32kmの幅の範囲外に位置する。
一方で、32キロ地域内物理的に位置するハセケ県カミスィリ郡の中心では、バッシャール・アル=アサド政権の存在が確認されている。
■安全保障地域の必要性
安全保障地域は、エルドアン現大統領(当時首相)により2013年5月のアメリカ合衆国訪問の際に初めて言及された。エルドアン現大統領は、当時大統領であったオバマ氏に対し、シリアにおける飛行禁止地域の宣言、市民のための安全保障地域の設置、連合軍との合同陸上作戦の3段階からなる計画を提案した。トルコ関係者は、 シリアに関わる関係者全員と会合に際しこの話題に言及した。
トルコで昨今の話題となっている安全保障地域は、シリアにおける紛争から避難した市民の命の安全を保証する避難地域となることが予想されている。トルコは安全保障地域を、シリアから移住したすべての市民が集合する、あるいはトルコへ移住したシリア人たちが希望する場合居住することができる地域として構想している。
シリア内戦は停止したとしても、シリアの人々は、住まい、職、公共サービスを奪われており、ヨーロッパ諸国を始めとした国外移住が続くことは確実と見られている。この状況は最もヨーロッパ諸国に懸念をもたらしている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:46116 )