ベネズエラ・マドゥロ大統領、エルドアンに熱烈メッセージ
2019年02月05日付 Hurriyet 紙


ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、スペインの民放局ラ・セクスタの番組でインタビューに答え、「私たちは、トルコとの同盟関係を、経済・貿易・金融・科学技術の点で強化し続ける」と述べた。

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、スペインのラ・セクスタ・チャンネルで放送されている「サルヴァドス」という番組にゲスト出演し、ジャーナリストのホルディ・エヴォレの質問に答えた。マドゥロ大統領は、グアイド国会議長が行った呼びかけを受けて、大統領職を辞任する意向があるか否かを質問され、「我が国にとって良いのは、ベネズエラ憲法に敬意を払うことだ。私はこれを第一にしている。憲法を敬い、これに準ずることを誓った。これが私の使命だ」と述べた。

■「20年の闘いを経験した」

イラクで何があったのか、サダム・フセインに何が起きたのか、また、リビア崩壊の結果とカダフィの状況を指摘された上で、このことに自らは恐れを感じたか否かについて尋ねられると、マドゥロ大統領は次のように述べた。
「人類が教訓とすべき重大な過ちだった。ブッシュ・アスナール連合がイラク戦争を招き、その代価を払ったという過ちを忘れてはならない。この過ちと恐怖は、ベネズエラでも起こった。私たちは20年の闘いを経験した。事実、私たちは計画と、国家のリーダーシップと歴史的な国民性を持った力ある国である。すべては、北の帝国(アメリカ合衆国)の狂気と攻撃性次第だ。」

■「ヨーロッパはまず自身を見よ」

マドゥロ大統領は、世界で最も強大な国々から脅かされることで、数千もの罪なきベネズエラ人の命が犠牲になるという結果を生む可能性があるとして、「欧州連合(EU)は、なぜ世界の他の国に大統領選をもう一度行うべきだと言わないのか?」と述べた。EUが、2018年5月の大統領選のデータについて議論していることに関し、マドゥロ大統領は、「選挙が行われることは否定しない。そもそも2024年には選挙があると決まっているからだ。私たちは、ヨーロッパがベネズエラについて何を言おうと構わない。失業とか移民といった問題を気にするヨーロッパは、まず自分自身を見るがいい」と述べた。

■「手を血に染める過ちを犯している」

マドゥロ大統領は、アメリカとトランプ大統領に関する考えを訊かれ、「アメリカは、20世紀に起きた軍事クーデタに、傀儡政権に、国の資源を奪い取っていた時代に逆行しようとしている。自分の手を血に染める過ちを犯している」と述べた。

■「大統領を選べるのは人民だけ」

マドゥロ大統領はグアイド国会議長のことを、自らを大統領だと宣言したピエロであるとし、その行動には憲法上の根拠がないと述べて、「大統領を選べるのは人民だけだ。人民だけが大統領をその座に就かせることができる。グアイド国会議長には、国の最高機関を担う権限がない」と話した。同大統領は、ベネズエラに人道的な危機はないとし、「経済問題を根幹に持つ戦いが、社会的、政治的な姿で現れた。その傷を癒すことは許されていない。ベネズエラを捨てた多くの人々が騙され、間違ったヴィジョンと希望を持って去っていった」と語った。

■「自分が何をしているのかよく考えろ」

生放送でマドゥロ大統領は意外なサプライズをし、グアイド国会議長に電話をかけた。番組進行役のエヴォレ氏に、「グアイド国会議長の電話番号を知っているから、不都合がなければ電話をかけよう。彼が電話に出たら話す」と言った。国会議長は電話に出ず、マドゥロ大統領は、次のようなメッセージを残した。
「自分が何をしているのかよく考えろ。君は若い男だ。私はこの国のために何年も奔走している。国にこれ以上害を加えるな。クーデタの謀略は諦めろ。誰も選んでいない大統領のマネはするな。もし何かに貢献したいと思うのならば。腰を据えて、面と面を合わせて議論しよう。」

■「私たちは、トルコとの同盟関係を強化し続ける」

マドゥロ大統領は、国家元首らへのメッセージを求められると次のように述べた。
トルコ共和国のタイイプ・エルドアン大統領:「私たちは、経済・貿易・金融・科学技術における同盟関係を強化し続ける」
アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領:「マクリはスケート靴を履くといい。なぜなら今年は大統領の座にいられないからだ。」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領:「いつも言っているように、彼の友情と支援には感謝している。」
カナダのジャスティン・トルドー首相:「彼にかける言葉は何もないと思う。なぜなら彼が一国を本当に率いているのかどうか分からないからだ。」
ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領:「彼は自分の健康を心配すべきだ。かなり具合が悪そうだ。」
メキシコのルイス・オブラドール大統領:「彼のラテンアメリカ・ヴィジョンには賛成だ。」
フランスのエマニュエル・マクロン大統領:「『黄色いベスト運動』に耳を傾けよ。」
ドイツのアンゲラ・メルケル首相:「私が多くのヨーロッパ人に話していることをもう一度彼女に話そう。もう一つのベネズエラにも目を向けてみろ。もう一つのベネズエラにも耳を傾けてみろ。本当のベネズエラに。ある部分だけではなく、もっと多くを聴いてみよ。」

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:46248 )