ニュージーランド・テロ犯、トルコ滞在歴
2019年03月16日付 Cumhuriyet 紙


ロイター通信はある関係筋からの情報として、ニュージーランドで襲撃事件を起こしたブレントン・タラント容疑者が過去にトルコでの滞在歴があると伝えた。トルコ国営放送(TRT)は、タラント容疑者がトルコに入国した際の映像を公開した。

ニュージーランドのクリストチャーチ地区にある2ヶ所のモスクで発生し、49人が犠牲となったテロ事件の犯人であるブレントン・タラント容疑者が、過去にトルコに滞在していたことが明らかとなった。

ロイター通信がトルコ人関係者から得たという情報によると、ブレントン・タラント容疑者とトルコとの関係性について現在捜査が行われているという。

TRTが報じたニュースによると、タラント容疑者は2016年の3月17日から20日までの期間、及び同年9月13日から10月26日までの期間にトルコに入国していた。

ニュースではタラント容疑者がトルコに入国した際の写真も公開された。

■ブルガリアで歴史的な都市を観光

ブルガリアのソティール・ツァツァロフ共和国検事は、タラント容疑者が昨年の11月9日にドバイから飛行機でブルガリアに入国し、レンタカーで国内のドリャノヴォやプレヴェン、ヴェリコ・タルノヴォ、ブラゴエヴグラト、カザンラク、バンスコ、ペルニク、その他歴史的な都市を観光し、11月15日にルーマニアの首都ブカレストへ移動した後に再びレンタカーでハンガリーへ渡ったと発表した。

ツァツァロフ検事は、容疑者が2016年にバルカン半島を観光し、セルビアやカラバグを訪問したと伝えた。

記者会見に同席したブルガリアのムラデン・マリノフ内相も、ブレントン・タラント容疑者がブルガリアで滞在したすべての場所で、国内での連絡先や使用したSIMカードについての情報を捜査中であると述べた。

■「欧州内での襲撃事件に影響を受けた」

デイリー・メール紙は、28歳でオーストラリア国籍のブレントン・タラント容疑者が、極右思想でネオ・ナチのイデオロギーに近く、7年間にわたって北朝鮮やパキスタンを含む多くの国々を訪問していたと報じた。

容疑者の知人の一人がデイリー・メール豪州紙に話した内容によると、タラント容疑者は2011年から現在まで世界中を旅して周り、その過程の中で人格が別人のようになってしまったという。

ニュースでは2016年から2017年に欧州の複数の都市で起きたテロ事件が今回の襲撃事件に影響を及ぼし、犯行直前に送られたマニフェストにはネオ・ナチのイデオロギーやムスリムへの嫌悪感が書かれていたと伝えられた。

襲撃事件を起こす前に書かれたマニフェストでは自身を普通の白人男性であると表現した容疑者は、さらに低所得のスコットランド人とアイルランド人、イギリス人の子孫であると記述している。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:46449 )