エジプト:労働者の最低賃金がを15ドルに引き上げ
2019年03月30日付 al-Hayat 紙

■エジプト:労働者の最低賃金を115ドルに引き上げ

【カイロ:マールスィール・ナセル】

エジプトのアブドゥルファターフ・スィースィー大統領は今日(30日)土曜日、最低賃金を1200エジプトポンド(EGP)から2000EGP(69.44ドルから115.74ドル)に引き上げるとともに、行政機関で働く労働者への臨時・定期賞与を支給すると発表した。

スィースィー大統領は、年金を15%、最低でも150EGP増額し、最低額を900EGPに引き上げると発表した。このことは、理想の母親たちにメダルを授与する祝典中に同大統領が行ったスピーチで言及された。

なお、最低賃金の引き上げと年金の増額は、7月1日の新しい会計年度の始まりが近づくにつれて生活費の上昇に多くのエジプト人が不満を持ち、更なる物価の上昇に不安を抱いているさなかに発表された。

スィースィー大統領は、国家(機関)で働くすべての労働者に臨時追加賞与150EGPを「賃金レベルでインフレ影響の対処に尽力するため」に支給すると発表した。同様に彼らに最低75エジプトポンド、賃金の7~10%の定期賞与を支給すると発表した。

エジプトが国際通貨基金の支援を受けて120億ドルの借款を受けるために行っている経済改革は、為替自由化と付加価値税の導入、光熱費・水道料金の引き上げ、官民の輸送サービス価格の引き上げ、特にメトロ料金の増額を受けて、物価の高騰と33%に達するインフレ率の上昇をもたらした。

エジプト人は現在光熱費の上昇に備えているが、政府は現在に至るまで値上げ幅を明かしていない。

加えて、アラブ銀行連合のムハンマド・ジャラーフ・サバーフ理事長は以下のように述べた。「エジプトは厳格な経済・金融・通貨改革計画の最大の難所を乗り越え、飛躍的な経済発展を遂げた。これはエジプト中央銀行と政府が経済改革計画においてともに努力した結果である。」また、同理事長は次のように明らかにした。「2015年末から推進されているエジプト中央銀行の通過政策は多大な成功をおさめたうえ、インフレを抑制しながら政策の目的を実行する点において高い柔軟性を証明した。加えて、同中央銀行は2月末時点でエジプトの外貨準備高を4兆4110億ドルにまで増やすことに成功した。」

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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:46551 )