エジプト:世界銀行によるエジプト経済予測(1)
2019年04月02日付 al-Hayat 紙


■世界銀行は北アフリカと中東における1.5%の経済成長を予測

【カイロ:マールスィール・ナスル】

世界銀行は、「中東と北アフリカ地域は今年、1.5%の成長率を実現し、それに対して、(2018年の成長率である)1.6%と比較して、経済成長の上昇率は2020年と2021年の2年間続く」と予測した。

同銀行はレポートの中で「今年一年間を通した経済成長の減速にもかかわらず、地域の成長率は、2020年に3.4%、2020年には2.7%と穏やかな増加をすることが予測される」と付け加えた。

エジプトに関して、同銀行は「エジプトの成長率は中期的には2021年に6%を記録するだろう。また、同国の主要部門は回復を続ける」と予測した。また、「エジプトにおける成長は力強いと言い表すことができ、成長率は昨年の会計年度において平均して5.3%に到達した。また、この成長率は今会計年度の第一四半期においても継続している」ことを確認した。さらに、「このような力強い経済成長は、ガス採掘や観光、製造、建設、IT技術の各部門の拡大の結果である」ことを指摘した。なお、「同国の今年の成長率は5.5%を記録し、一方でジブチは7%の成長率を実現するだろう」と予測されている。

同銀行は「エジプト経済は今年、数多くの危機に直面する。具体的には、政府機関の財政面での脆弱性や政府による年金プログラムの援助、そして借入金の利率引き上げなどがある」と予測した。しかし同時に、同銀行は先日導入された燃料の価格設定の仕組みについて「エジプトが石油価格変動による財政的影響を受けることを回避するだろう」と評し、賞賛した。

また、同銀行は「エジプトの予算は7月1日に始まる次会計年度中におよそ7.5%、2020-2021年の会計年度にはおよそ7%の赤字を記録するだろう」と予測した。その一方で、予備費案は同予算の赤字率が、7.2%に達することを想定している。また、同銀行のレポートは「今年の平均インフレ率は、およそ14.5%に到達するが、次年度には12.5%、2021年度には10.7%にまで回復する」と指摘した。

(2)に続く
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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:46574 )