選挙結果に女性の名なし
2019年04月04日付 Cumhuriyet 紙

女性候補者支援協会(KA-DER)が、まだ公式に発表はされていない地方選挙の結果についての数値をソーシャルメディアで共有した。1389人の首長のうち、女性はたった37人である。

これは2.66%という割合だ。
一方、2014年の選挙ではこの割合は2.87%であった。
女性候補者支援協会がシェアしたデータによれば、世界の女性首長の割合は20.9%である。
これらの中には、パリ(アンヌ・イダルゴ市長)、メキシコシティ(クラウディア・シェインバウム市長)、バルセロナ(アダ・クラウ市長)、東京(小池百合子知事)、オスロ(マリアンヌ・ボルゲン市長)のような重要都市を統治する女性がいる。

これらは世界の中でも最も重要でなおかつ人口の多い都市である。

トルコに目を向けてみると、まだ公式な情報ではないが、知り得た結果によると、地方選挙では、81県で女性首長が選出されたのはたったの4市だ。

ガジアンテプのファトマ・シャーヒン氏(公正発展党)、アイドゥンのオズレム・チェリジオール氏(共和人民党)、ヴァンのオズギョクチェ・エルタン氏(国民民主主義党)、スィイルトのベリヴァン・ヘレン・ウシュク氏(国民民主主義党)などである。

念を押して言う必要があるのは、首長立候補者のうち、385人が女性で、2504人が男性であったことだ。

立候補期間が続く中、トルコ女性協会連盟長ジャナン・ギュルル氏は「この88年間で選出された31000人の首長のうちのたった119人が女性である」と言って思い出させた。

■バトマンで初:7人の男性立候補者に対し、1人の女性候補者

このように政治における女性の問題は88年間全く前進していないのだ。
ソーシャルメディアへも反映された、わずかな女性の地方選挙での成功について触れたいと思う。

バトマンで初めて女性街区長が誕生したのだ。
バトマンのサールック街区長候補、ファトマ・トゥルカン氏が7人の男性候補者と競い、勝利した。 
イズミルのバルチョヴァ区では、ファトマ・チャルカヤ氏(共和人民党)は、2014年の選挙で勝利したが、今回の選挙では立候補しなかった夫のメフメト・アリ・チャルカヤ氏よりも6%多い得票率で区長に選出された。

カラビュク・サフランボルでは、エリフ・キョセ氏(共和人民党)がアリ・カヤ氏(公正発展党)を引き離した。

シシュリでは、貧困者、孤立者、そして特に子どもたちの声である人権活動家のハジェル・フォッゴ氏がシシュリ区議会のメンバーとなった。

素晴らしい仕事をするだろうと確信している。

近い将来、必ず、私がここで挙げたように男性社会のなかで闘って勝利する女性の物語をより多く目にすることになるだろう。

数はわずかであっても、その声を聞くだろう。

■2.66%という割合を受け入れられない、なぜなら…

地方選挙で2.66%という女性の割合を決して受け入れることはできない、なぜなら…

29歳の民主党のアレクサンドラ・オカシオ・コルテス氏がアメリカ政治に旋風を巻き起こし、38歳のニュージーランド首相ジャシンダ・アーダーン氏がモスクのテロに対する振る舞いをもってリーダーシップを発揮したような世界がもう既に私たちの目の前にはあるからだ。

<後略>

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:46580 )