プーチン・エルドアン会談、ロシアとの蜜月をアピール
2019年04月08日付 Cumhuriyet 紙


エルドアン大統領とプーチン氏の会談においてロシアのS-400システムの合意と共に、シリアのイドゥリブを中心とする展開が議題となった。ロシアのリーダーはトルコに向かって「議題では他のロシア製の軍事製品を輸送する計画もある」と述べた。

トルコで地方選挙についての議論が続く中、タイイプ・エルドアン大統領は選挙後初の外国訪問をロシアで実現させた。エルドアン大統領は高レベル協力会議の第八回会議のためにモスクワを訪問し、ウラジミール・プーチン大統領と会談した。クレムリン宮殿で行われた非公開会談は2時間15分続いた。その後、代表者間会議へと移った。

モスクワ訪問は、トルコとアメリカ間でF-35ジェット機/ロシアのS-400システムの購入と、シリアにおけるYGPに対して緊張が続く中で実現した。ワシントン政府はトルコのS-400購入を反対し続けている。トルコ政府は、この件に関して、ロシア政府と合意があること強調している。

■「まずはS-400」

エルドアン大統領とプーチン大統領の間で行われた今年三回目の会談で互いに防衛、経済、文化の面で協力関係が深まっていくだろうというメッセージが発信された。二回目の会談の後、プーチン大統領とエルドアン大統領は、声明を出した。「我々の国の間で軍および技術の協力関係を強めるために目の前に使命がある」とプーチン大統領は述べた。さらに、「トルコにS-400地対空ミサイルシステムの輸送合意が実現し、完了することが二国間の協力における優先事項である。トルコとの議題でトルコに他の現代的なロシア製の軍事製品を輸送する計画もある」と続けた。

■委員会で一致

プーチン大統領は、トルコ政府との国際関係の面での協力が非常に広範囲である会談と述べ、会談の冒頭で、「目の前で手を取り、決定を下す必要がある非常に大きな問題が多くある。あなたたちにあえて非常にうれしい。」と述べた。会談の主な議題の中にはシリア問題もあった。プーチン大統領は、「アスタナプロセスの保証人としてロシアとトルコはシリアで緊張を緩和するために努力をしている」と述べた。シリアで、政治問題解決の取り組みの枠組みにおいて、重要なステップとされている憲法委員会の取り組みが続いており、これに関してトルコ政府と合意に至ったことを明らかにした。エルドアン大統領は、二国間で重要なステップの一つが、現在当該地域でテロ活動に対して共に協力している状態にて行われていると述べた。

■シリアのための「一体化」を強調

エルドアン大統領は、「アメリカの撤退決定とイドリブ県を筆頭とする展開について評価した。シリア北部でトルコの安全とシリアの一体性に脅威を与える構造を見逃すまいと述べた」と加えた。
エルドアン大統領は、モスクワ訪問の前に、記者会見でテロとの戦いに関していかなる作戦が机上にあるのかという質問に対して「完全に準備ができている状態である。ある夜瞬時にしかるべき場所に来ることができる。これらもこの訪問において、特に会談で議題にする」と答えた。ロシア、イラン、トルコがアスタナ合意の枠組みで設定した「緊張緩和地帯」に含まれるイドリブ県での展開についてもモスクワ訪問で取り上げることはすでに報じられている。ロシア政府とトルコ政府間で去年イドリブ県での休戦の合意に至った一方で、ヌスラ戦線とつながりのあるHTŞが強大な主導権を握る当該地域での休戦の責任はトルコに託された。しかし、この努力において大きな前進がないことによって、双方の間で緊張が増した。先日ロシア軍とTSKが当該地域で巡回活動始めたというニュースが話題となった。
アメリカ政府-トルコ政府間の熱い議題のうちの一つは、ユーフラテス東の問題である。アメリカがシリアから無期限に撤退することと「安全地帯」計画に向けての話し合いが続いている。トルコは、テロ組織とみているYPGが根幹を構成しているSDGに対してのアメリカの支援に反発をしばしば述べている。

■「貿易額の目標は1000億ドル」

モスクワにおける会見で二国間における商業関係をより発展させることに関して両者から強調がなされた。エルドアン大統領はロシアと3つの協定を調印する予定であることを知らせた。「これらにより再び未来に向かってステップを踏むだろう。貿易取引高が15パーセント上がったことが議題である。明確にした目標があった。1000億ドルの目標に向かって進むことである。」と述べた。エルドアン大統領は、去年6百万人のロシア国民がトルコを訪れたことに言及し、これは新記録になったと述べた。「旅行分野で、ロシアが一位であり、実業家らはロシアに貢献し続けた。そして、1300人もの実業家が現在ロシアで投資している」と述べた。エルドアン大統領は、「ロシアのトルコへの100億ドル以上の投資がある。トルコで投資したいロシアの会社はあらゆる利便性を保証しよう。」と述べた。「基本的な目標は、農業、関税、商業関係のあらゆる分野で第三国の会社に与えられる可能性がトルコの会社にも保証されることである。」と会見で述べた。商業において国の通貨が使われることに関しても議題に上ったことを述べた。 

■アックユ原子力発電所の初めての歴史 2023年

ロシア連邦のプーチン大統領は去年二国間での貿易取引高が18パーセント上がり、255億ドルに達したと述べた。プーチン大統領は、エネルギ―分野での協力関係が戦略の水準に達したことも述べ、「新しいプロジェクトが始動することで、商業が盛り上がるだろう。トルコストリーム計画は有益だろう。先日、深部と岸の部分が繋げられた。現在も岸にある入口ターミナルを完成させる必要がある。決定したように今年末までにこれを完成させる」と話した。また、プーチン大統領は、アックユ発電所の第一発電所が2023年に完成すると考えているとし、「共和国の100年周年目に重なるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:鈴木 唯 )
( 記事ID:46610 )