CHPクルチダルオール党首、襲われる
2019年04月21日付 Hurriyet 紙

CHPのクルチダルオール党首は、チュブク区で行われた殉職した歩兵見習いイェネル・クルクチュの葬儀後、あるグループから抗議され襲撃された。保安部隊がクルチダルオール党首を近くの民家へ護送した。クルチダルオール党首の様子は問題ないという。アンカラ県知事府からの最新の発表によると、クルチダルオール襲撃に関して「事件関係者に関して、法的措置を講じる」とした。クルチダルオール党首は装甲車に乗り、民家を発った。

 CHPのクルチダルオール党首は、アンカラのチュブク区で行われた殉職した歩兵見習いイェネル・クルクチュの葬儀後、あるグループから抗議され襲撃された。クルチダルオール党首は、トルコ・イラク国境でのテロリストとの衝突で殉職した歩兵イェネル・クルクチュの葬儀に参加するため、チュブクを訪れていた。

 アックズルモスクでの葬儀後、兵士の遺体は霊柩車で村の墓地へ運ばれた。
 その時「殉職者は死なない、国は分断されない、PKKをぶっ潰せ」とスローガンを叫ぶあるグループが、殴る蹴るなどしてクルチダルオール党首を襲撃した。
ボディーガードと並び特殊警察、軍警察の介入により助けられたクルチダルオール党首は、現場から近くの民家へ運ばれた。民家の周囲には、警備態勢が敷かれた。
 警察総局長のジェラル・ウズンカヤ氏と村のリーダーらは、手にしたメガホンでグループの沈静化に努めた
クルチダルオールの車は、避難した家の前につけられた。ここでも集まった人々の一部は石を車に投げ、車の窓を壊した。

クルチダルオール党首、民家から出発
 アンカラのチュブク区での葬儀の後、あるグループの襲撃にあったCHPクルチダルオール党首は、避難していた民家から警察の装甲車で出発した。多くの特殊警察の警官がクルチダルオール党首の乗る装甲車に同行した。クルチダルオール党首は、党本部に向かう予定であることが分かっていた。

クルチダルオール党首、党本部にて
 CHPのケマル・クルチダルオール党首は、チュブク区で行われた兵士の葬儀後、党本部へ向かった。クルチダルオール党首は、チュブク区で装甲車に乗り、サライ地区にある北アンカラ門で降りた。待っていた党員たちといっとき話をしたクルチダルオール党首は、公務用の車に乗りCHP本部へ向かった。
 クルチダルオール党首の乗った車両は、喜びとともにトルコ国旗と党員らに迎えられ、党本部へ入って行った。
 一方、CHP党本部が緊急会議を行うことが分かった。

クルチダルオール襲撃の波紋
 クルチダルオールト襲撃後、政界では次々と波紋が広がった。

フルシ・アカル大臣から冷静に、と呼びかけ
 フルシ・アカル国防大臣は、クルチダルオール党首がいた家へ赴いた。アカル大臣は、集まった人々へ冷静になるよう呼びかけた。

ムスタファ・シェントプTBMM議長の発表
 TBMM議長のムスタファ・シェントプ氏は、CHPクルチダルオール党首がアンカラで葬儀参列中に受けた暴力的襲撃を非難し、この攻撃が挑発的な意図を持っている可能性があるとした。

ビナリ・ユルドゥルム氏
 殉職者を悼むときに、、我々は一つに、共になる必要がより一層ある。我々は皆トルコそのものである。今は分裂の時ではない、テロに対して1つになるときである。クルチダルオール党首へお見舞い申し上げる。

スレイマン・ソイル内務大臣
 スレイマン・ソイル内務大臣は、CHPケマル・クルチダルオール党首襲撃に関して、「殉職者の葬儀でのこのような出来事は到底受け入れられない。お見舞い申し上げる」と述べた。
 ソイル氏は、あるTV局のインタヴューに答え、事件を把握し、治安部隊と責任者を現場へ送ったと述べた。事件をあらゆる方向から捜査すると強調したソイル氏は、「殉職者の葬儀で、このような出来事は許されない。お見舞い申し上げる。同時に我慢し落ち着くように述べている」と続けた。

アブドュルハミト・ギュル法務大臣
 ケマル・クルチダルオール党首への卑劣な襲撃を非難し、お見舞い申し上げる。どのような襲撃であれ、民主主義に影を落とすものを許さない。

AKP副党首クルトゥルムシュ
親愛なるクルチダルオール氏に対する遺憾な襲撃は、大きな悲しみをもたらすものであり、決して認めることはできない。

AKPスポークスマンオメル・チェリキ氏
 あらゆる暴力を非難する。法を破る権利は誰にもない。

レヴェント・ギョク氏:「ケマルは善人だ」
CHP党員のレヴェント・ギョク氏は、チュブク区でケマル・クルチダルオール党首が葬儀中に襲撃されたことに関して、「起こった事件で、我々は一箇所に駆け寄った。ケマルは善人だ、安全な場所にいる。我々は冷静にならなければならない。我らの党首は会見を開くだろう」と述べた。

ムスタファ・イェネルオール:「暴力を非難する」
 AKPイスタンブル選出の国会議員ムスタファ・イェネルオール氏は、Twitter上で次のように述べた。
「親愛なるクルチダルオール氏への襲撃を非難する。悲しみと怒りを感じる。お見舞い申し上げる。言葉の暴力は実際の暴力を生むことには驚かない。まず我々政治家の、そして皆の責任は大きい。皆、共に一つのトルコであることの必要性を深く考えなければならない」
 
カルン氏:「必要な法的措置を講じる」
 大統領のスポークスマン、イブラヒム・カルン氏は、殉職者の葬儀でCHPクルチダルオール党首が襲撃されたことに反応を示した。カルン氏は、twitter上で次のように述べた。「親愛なるクルチダルオール氏への卑劣な襲撃を非難し、お見舞い申し上げる。暴力は、民主主義的な権利の主張・反論の手段たりえない。誰であろうと違法行為は許されない。必要な法的措置を講じる。」

カラモッラオール氏「襲撃した者たちを非難する」
 至福党(SP)のテメル・カラモッラオール党首は、「殉職者の葬儀に参列中に、襲撃に遭った親愛なるクルチダルオール氏にお見舞い申し上げ、襲撃した者たちを非難する。我らの大統領が連帯を呼びかけているこの時代に、このような襲撃が起きたことは全国民を苦しめる」と発表した。 

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:46670 )