アフガニスタン政府とターリバーンとの対話会議 参加者を巡る意見の対立で中止
2019年04月19日付 Hamshahri 紙
アフガニスタンの政府及び市民社会の代表と、ターリバーンによる全アフガニスタン対話会議は金曜日(ハマル月/ファルヴァルディーン月30日)[訳注:西暦4月19日]に始まる予定であったが、アフガニスタン大統領がこの会議への参加者名簿に関してカタール政府に異議を申し立てたため、中止された。
ユーロニュースによると、アシュラフ・ガーニーアフガニスタン大統領は、ある報道発表において会議中止の理由を説明し、「カタール政府はアフガニスタン政府と様々な政治勢力諸派の合同の参加者名簿の代わりに、新たな参加者名簿を用意した。」と述べた。また、アルグ[アフガニスタン大統領府]の発表によると、この参加者名簿は、「アフガニスタンの人々の均衡のとれた参加が考慮されておらず、これはアフガニスタン国民の願いに対する侮辱」であった。
このような状況の中で、対話会議でガーニー大統領と協力関係にある政治グループは、カタール政府に対し、会議への参加者はアフガニスタン側から選出されるのであって、カタール側からではないと伝えることを決定している。
ガーニー大統領は報道発表において、「カタール政府は我々のこの正当な要求を実行できず、ドーハ会議を中止した。」と述べた。
予定では、諸政党や様々な政治勢力諸派、そして国家統一政府からの代表250名が、この会議に参加するため、カーブルからドーハに集まり、会議は[西暦]4月19日から21日まで、カタールの首都ドーハで開催されることになっていた。
アフガニスタン政府は数日前に総勢250名のカタール会議の参加者名簿を提示したが、ターリバーンはこの名簿について「ドーハ会議は、カーブルでの結婚式の披露宴やパーティーではない。」と批判していた。
ターリバーンとの和平交渉を担当するザルメイ・ハリールザード米国特別代表は、この会議の中止に反応し、自身のツイッターに「ドーハ・全アフガニスタン対話会議の延期によって、希望が失われた。」と投稿した。
ハリールザード氏は同様にこのツイートにおいて、関係するすべての団体に対して「対話が政治的道筋と永続的平和を得るための唯一の鍵であり、代替案は一切存在しない。」と呼びかけた。同氏は両者に対して、全てのアフガニスタン国民を代表する参加者の名簿で合意に至るよう要請し、また「もし何らかの支援が必要なのであれば、協力する用意がある。」とも伝えた。
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( 翻訳者:M.K. )
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